魚介類についてのご質問と回答 には、お魚の放射性セシュウムの検査結果がまとめてでています。「猫」にとってお魚は大好物ですので、時々はみて放射性セシュウムに汚染された魚は食べないように注意しています。今日、そこで興味深いデータを見つけました。
新潟県新潟県南魚沼市で、養殖のニジマスから、12Bq/Kgの放射性セシュウムが検出されたとのことです。値としてはまったく問題のない値だとです。でも、不思議な値でした。養殖ニジマスは福島県西郷村で、過去5回測定されていましたが、うち4回は検出限外以下で、残りの1回は13.6Bq/Kqでした。データだけからみると、新潟県南魚沼市の方か、福島県西郷村のニジマスより放射性セシュウムに汚染されていることになります。南魚沼市の方が西郷村より放射性セシュウムに汚染がひどいかなと思い、それぞれの自治体のホームページで、放射線量を調べてみました。
市内小中学校の空間放射線測定結果南魚沼市の学校の放射線量は0.07μSv/h~0.15μSv/hでした。一方、
(災害関連情報)環境放射線量測定値(学校) H23.8の放射線量は、除染作業を行わなかった学校では、0.7μSv/h~0.9μSv/hでした。放射線量は西郷村の方が6倍位高くなっています。でも、放射線量が低い所の住んでいたニジマスさんの方が、いっぱい放射性セシュウムに汚染されているなんて。ちょっと、信じられません。
新潟県の測定は正しいかなと思いました。測定正しければ他の測定機関が測定しても同じ結果がでるはずです。そこで、
厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)を調べてみました。新潟県と茨城県で、4月頃に茨城県産コマツナの放射性セシュウム濃度をそれぞれ2回測定しているデータが見つかりました。新潟県の測定データは1回目302Bq/kg,二回目154Bq/kgです。茨城県は、1回目270Bq/kg,2回目96Ba/kgでそれほど違いありません。たぶん、新潟県の測定も茨城県の測定も正しいと思います。
福島のお魚さんの放射性セシュウム濃度で、正しいのか「猫」はわからくなりました。
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- 2011/08/11(木) 21:57:10|
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放射性セシウムの生物凝縮は、微妙な問題を含んでいると思います。また、わからないことも多々あると思います。そこで「猫」なりに調べて見ました。
> 福島と新潟の謎の挙動は、
> 生物濃縮におけるバラツキでは。
ご指摘のURLを確認で確認しましたが、そこで指摘されている要因のうち
年齢―養殖なのでほほ同じ年齢で出荷されているはず
エサ―養殖なのでほぼ同じようなエサが与えられているはず
> 水温
水温―確かに影響があるかも知れない。
ニジマスの養殖は「池」で行っていますので、気温が影響すると思います。そこで、今年の3月から7月の気温データを、西郷村に近い「白河」と、南魚沼市に近い「湯沢」で調べてみました。
白河 湯沢
3月 2.3 0.8
4月 9 6.9
5月 15 15.2
6月 19.7 20.3
7月 23.8 24.5
平均 13.96 13.54
で、平均気温に直すとほとんど変わりません。ばらつく要因は、放射性物質の汚染以外にに見つかりませんでした。
>ニジマスの歳等いろいろ
> な条件により、セシウム量は
> バラツクと思いますよ。
> 参考url:
>
http://www.rwmc.or.jp/library/other/file/kankyo6_1-4.pdf
まったく、余談ですが、福島県を水源する河川には、阿武隈川と阿賀川があります。阿武隈川を代表する福島市の積算線量は7.5mSvです。一方、阿賀川を代表する会津若松市の積算線量は、0.69mSv,南会津町で、0.29mSvで、平均すると0.49mSvで、阿武隈川水系の方が約15倍になっています。(福島県のデータを猫が集計した結果による)
ある同一の検査機関が測定したアユ(天然)の放射性セシウムの濃度は
阿武隈川 787Bq/Kg
阿賀川 52Bq/kg
で、やはり阿武隈川の方が15倍高くなっています。天然アユですので、食性も年齢も温度も違うと思いますがなぜか倍率は一致しています。ここには偶然もあると思いますが、すくなくとも種類が同じで育ちが同じお魚さんのセシウム濃度を決めるのは、周りの放射線量が一番の要因だと思います。
- 2011/08/17(水) 23:15:34 |
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