福島第一原発の海側地下水の地下水から高い濃度の放射性物質が見つかったので、東京電力はあわてて海側に「遮水壁」を作ったら、地下水位が上昇しだしました(1)。原子炉建屋の水位と同じ地下1m位で上昇が止まったようにも見えます。

※東京電力のデータ(2)(3)より作成
図―1 福島第一原発の海側地下水水位と原子炉建屋水位
「水源」の水位と同じになれば地下水の上昇は止まるはずなので、水源の水位は原子炉建屋の水位と同じなので、海側の汚水と原子炉建屋の汚水は繋がっているような気がします。
福島第一原発の原子炉建屋に地下水が流れ込み汚水になってしまっています。溢れないように東京電力は汲み上げてタンクに保管しています(4)。東京電力の発表(3)を見ると、地下1m(海から3m)程度に制御しています。
一方、海側に井戸を掘って地下水を調べたら高い濃度の放射性物質が見つかりました(5)。東京電力は汚水が海に漏れないように水を遮る「遮水壁」をつくったら、地下水の水位が急上昇し始めました(1)。上昇しているので何処からか流れています。今日(8月7日)に久々(ほぼ一週間ぶり)に海岸側井戸の地下水の水位の発表がありました。図にすると図―1のように、ほぼ地下1mで安定したようにも見えます。以下に井戸の位置を示します。
□拡大⇒

※(1)を引用
図―2 福島第一原発の海側井戸の位置
この水位は原子炉建屋の水位と同じなので、海側の地下水と原子炉建屋の汚水は繋がっていると思います。

図―3 福島第一原発地下の水の状況((=^・^=)の想像を含む)
心配なのは、遮水壁は地下2mまでしかない事です(6)。地下水は地下1mなので既に乗り越えて海に溢れ出していると思います。遮水壁はは役にたたなかってんですね、遮水壁の工事で必死に頑張り被ばくした下請けさんはどんな思いですかね。
<余談>
東京電力は海側の地下水を汲み上げるとしています(7)。海に漏れないようにするには水位を1m下げる必要があります。原子炉建屋の水位も1m下げる必要がでます。するとこれまで以上に汚水が流れ込むことになると思います。

※(3)等により作成
図―4 増え続ける福島第一原発の汚水
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の海側地下水位が急上昇ーあと10日で地面から吹き出す?-(2)
2013年8月7日福島第一原子力発電所 地下水観測孔No.1-1~No.1-4の地下水位について(PDF 13.4KB)PDF (3)
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第111報)|東京電力等
(4)
地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力(5)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(7月2週)―今週も高線量瓦礫-(6)
朝日新聞デジタル:遮水壁が1列完成、海への汚染水防げるか 福島第一原発 - 社会(7)
2013年8月7日福島第一原子力発電所1-2号機取水口間の排水計画について(PDF 547KB)PDF
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- 2013/08/07(水) 21:08:32|
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