昨日深夜から今日(8/19)に、セシウム汚染牛肉の出荷停止が解除されるとのニュースが流れていました。たとえば
宮城・福島牛 出荷停止解除へ や
宮城県産肉牛の出荷停止を一部解除…政府 です。結局、宮城県の牛さんの出荷が再開されるみたいです。でも「猫」はとっても不安になりました。どのようなことをしようと、検査結果そのもの信頼できなければ、なにをやっても無駄で、結局、出荷再開したら、これまで通りに放射性セシウムに汚染させれた牛肉が市場に出回ると思います。
でわ、宮城県の検査は信頼できるか?「猫」の答えは「ノー」です。その訳をしゃべってみたいと思います。
以下の表は、出荷が禁止されてる福島県、岩手県、栃木県そして宮城県産の牛肉の7月、8月の検査 結果を、産地(福島、岩手、栃木、宮城)と、それ以外の都道府県での検査結果をまとめたものです。
表 産地と消費地での牛肉での放射性セシュウム濃度の検査結果比較(単位 Bq/Kg)

★総数中()内は基準値500Bq/Kgを超えた数
宮城県が検査した宮城産牛肉の平均の放射性セシウム濃度は56.2Bq/Kgでした。
それ以外が検査したら、226.7Bq/Kgでした。
同じもの物をは測っているのに4倍近い開きがあります。とても同じものを測定しているとは思えません。「猫」にはどちらかの検査が間違っているとしか思えません。牛肉に限らず、宮城県の検査は、ほとんどが一つの検査機関(仮に検査機関Tとします)。しかし、検査機関「T」以外の検査も少しあります。そこで、この二つの検査機関の検査結果を比較してみました。
検査機関「T」が検査した牛肉の放射性セシウムの平均濃度 27.7Bq/Kg
検査機関「T」以外の検査結果の平均濃度 120.5 Bq/Kg
で、検査機関「T」以外だと、消費地の検査と近づいて来ます。でも、宮城県の牛肉以外も殆どの検査を検査機関「T」に依頼しています。厚生労働省の発表資料を集計すると、宮城県の食品のセシウム検査は、270件実施していますが、そのうち248件は検査機関「T」で実施しています。宮城県が検査機関「T」をうまくコントロールできない限り、宮城県の検査も信頼性に欠けるままだと「猫」は考えています。
消費地では、出荷が再開されら住民の健康を守るため、検査をするところも出てくると思います。そこで、間違いなく基準値を超える牛肉が見つかると思います。その時、「出荷再開」を進言した公務員にはしっかり責任をとっていただきたいと思います。
まったくの余談ですが、今世紀の初めにBSE(狂牛病)問題が起こりました。大変な大騒ぎでした。セシウム牛肉騒動以上だったと思います。でも、どっちが危険なのか、「猫」なりに計算してみました。セシウム牛肉はBSE(狂牛病牛肉―異常プリオン汚染牛)より10倍以上危険です。
①BSEの死亡率
a)BSEによる英国の死者数 106人(
1. 狂牛病Q&A 正しく知るために)
b)英国の人口 61,565,000人(
イギリス - Wikipedia)
c)人口10万人当たりの感染率 0.172(a)÷b)×10万)
②セシウム汚染牛肉の計算
a)1ベクレルでの被ばく量
・Cs134 1.90E-05 mSv/Bq
・Cs137 1.30E-04 mSv/Bq
・平均 7.45E-05 mSv/Bq
b)福島並みに汚染された300Bq/Kgの牛肉を月1Kg(年間12Kg)食べるとしら
7.45
-5×300×12=0.3mSv
③0.3mSvでの10万人当たりの死亡率
a)5mSvの被ばくで10万人当たり61人死亡
基準値ぎりぎりのお米を一年間だべたら3.9mSv被ばくする? b)0.3mSvの被ばくでは、10万人当たり1.66人
c)セシウムに汚染された牛肉はBSEより20倍(1.66÷0.172)以上危険になります。
BSE問題が、ピークを迎えたとき、
全国消費者団体連絡会(略称:全国消団連)・事務局長の神田敏子は6月25日、NHKの取材に答え「(安全性に)疑いがあれば、<中略>消費者として買うことはできない」と述べ、毎日新聞記者・望月靖祥の取材に対し、今回の事態について「<前略>検査体制などは<中略>完全なので、<中略>予想通り。内閣府食品安全委員会(fsc.go.jp)は<中略>に負けず、しっかりと審議してほしい」
と述べているそうです。「猫」の願いと同じです。
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- 2011/08/19(金) 22:42:35|
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