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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島原発・避難区域再編完了―農業再開で、新たなセシウム汚染食品の産地誕生?

 福島原発事故で避難区域の再編が終わりました(1)(2)。一部区域(避難指示解除準備区域)では農業も再開できるそうです(2)(3)。でも(=^・^=)は心配です。農業を再開した地域が新たなセシウム汚染食品の産地にならないか?
 福島県川俣町山木屋地区で、8月8日午前0時に避難区域が再編されました。これで従来の避難区域(計画的避難区域、警戒区域)から「避難指示解除準備区域」、「居住制限区域」、「帰宅困難区域」への避難区域の再編が完了しました(1)(2)。
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 ※(4)より引用
 図―1 再編された避難区域

 このうち「避難指示解除準備区域」では農業の再開が可能です。これが新たな放射性セシウム汚染食品の産地にならないか心配しています。(=^・^=)は3つの可能性を考えてみました。

 ケース1、検査されないまま出荷される。
  これまでの避難区域は人が立ち入れないので、検査するサンプルが入手できないので放射性セシウムの検査はされていないと思います。以下に山菜類(たけのこ、こごみ、こしあぶら、ぜんまい、うわばみそう、たらのめ、ふくのうとう、わらび)の出荷制限の状況を示します。
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 ※(5)を元に作成
 図―2 出荷制限されている山菜類の種類数の分布

 殆どの市町村でなんらかの出荷制限がかかっていますが、全域が避難区域となり人の立ち入りが制限されている飯館村、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町では一切の出荷制限がありません。なんで出荷制限がないかと言えば福島県による検査されてないので、基準値を超える放射性セシウムが見つかってないからです。でも福島県以外の検査もあるみたいです。福島県伊達市の市報によれば飯館村のタラノメから1キログラム当たり数千ベクレルの放射性セシウムが見つかっているそうです(6)。それでも出荷制限はないので、農業を再開し収穫して出荷するのは自由です。

 ケース2、不適切な農業用資材使用
  福島県では過去に福島原発事故で汚染された農業用資材(ビニール等)を再び使い、資材の放射性セシウムが移り、放射性セシウム汚染食品が作られています(7)。「避難指示解除準備区域」に編入された川俣町山木屋地区でもハウスのビニールがそのままになっているみたいです。
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 ※(2)をキャプチャー
 図―3 原発事故後から放置された?川俣町山木屋地区のビニールハウス

 このビニールハウスがそのまま使われてセシウム汚染食品ができないか(=^・^=)は心配です。もちろん適切に管理されれば全く心配ありませが・・・。

 ケース3、他県産に化けて無検査で出荷
 殆どが農業の再開が可能な「避難指示解除準備区域」に編入された福島県葛尾村では、人口は1,468人(2013年7月1日現在)(8)ですが、福島原発事故前には人口の3倍以上の5,070頭もの肉牛さんが飼われていました(9)。肉牛生産が盛んであった村だと思います。農業が再開されれば肉牛生産も再開する思います。
 福島県の肉牛の検査数は年間1万頭程度ですが、出荷金額や飼育頭数から見積もると2万頭の牛さんが出荷されていると思います(10)。半分の牛さんが行方不明です。どうなったのか、(=^・^=)は生きたまま出荷され他県産に化けたのではないかと思っています。
 栃木県は55,353頭の肉牛と8,591頭の和牛子牛を出荷していますが、飼育されている肉牛は91,800頭です(11)。種牛は15~16か月(1.3年)で妊娠できるようになり9歳で役目を終え肉牛として出荷されるそうです(12)。すると種牛の生涯のうち86%((9(寿命)-1.3(生育期間))÷9(生育期間))が種牛として機能する期間です。年間0.9頭の子牛を生むそうですので、11,000頭(8、591÷0.9÷0.86)の種牛が必要ですので、肉牛として育成されているのは80,800頭(91800-11000)になります。肉牛はお肉になるのに28か月かかるそうですので、飼育頭数から計算される出荷可能頭数は毎月8、591頭(80,800÷28)で、年間34,600頭の肉牛しか出荷できませんが、実際は55、353頭ですので2万頭程度足りません。たぶん他所から成牛を買い入れ、短期間の肥育後に栃木県産として出荷している思います。
 葛尾村が肉牛生産を再開しても葛尾村産ではさすがに買い手がつかない気がします。そしたら大きくなったら生きたまま他県(たとえば栃木県)に出荷してそこで肥育し、他県産で市場に出る可能性が非常に高いと思います。そんな牛の中に放射性セシウム汚染牛が混じっても栃木県産なら全島検査を実施している(13)ので、確実にブロックされると思いますが、検査が少ない県に出荷されていたらそのままスルーする可能性が高いと思います。

<余談>
 避難区域が再編され農業が再開されるのは、喜ばしいことですが、セシウム汚染に関しては新たなリスクも生むと思います。
 ①未検査でも基準値を超える放射性セシウムがみつからければ出荷制限しない。
 ②放射性セシウムで汚染された農業資材の管理が不明である。
 ③生きたまま出荷される「成牛」の放射性物質検査や管理方法が不明である。
などの不安が(=^・^=)にはあります。最後に再編された川俣町山木屋地区の農地の除染は全体の0.2%しか終わっていまん(14)が、農業は再開できます。
 放射性セシウム汚染農林水産物を作らないためには、戻られた方や地元の農協の努力が必要だとおもいます。(=^・^=)は福島県の農協さんでは不祥事が頻発しており(15)モラルが高いとは言えないと思うので期待できない気がします。
 福島県のマスコミは原発事故から2年5カ月が経過する中、本県(福島県)産を気にせず買い求める人は増えている」旨を報じています(16)。でも、避難区域の再編で新たなリスクが生まれることも忘れてはいけないと思います。
 

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)避難区域再編完了 最後の川俣・山木屋2区域に | 県内ニュース | 福島民報
(2)福島中央テレビ [FCTニュース]
(3)区域見直し後の区域でできる活動などに関するQ&A(平成25年3月改訂版)(PDF形式:240KB)PDFファイル(平成25年3月15日)
(4)東京電力株式会社福島第一原子力発電所について-原子力被災者支援-(METI/経済産業省)
(5)原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:541KB)
(6)だて復興・再生ニュース(第1号)(4月25日発行)
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月1、2週)-新年早々に無責任ぶりを発揮する放射性セシウム汚染地帯の行政-
(8)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(9)福島県葛尾村
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島県の肉牛出荷は2万頭?でも検査は1万頭(2012年)
(11)栃木県/とちぎの畜産の姿
(12)牛の生産から食肉ができるまで
(13)栃木県/平成25年度県産牛肉の放射性物質の検査について
(14)福島県川俣町の除染進捗情報|除染特別地域の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(15)県内JA着服相次ぐ 伊達みらい被害は1607万円 新ふくしま391万円 みちのく安達は250万円 | 県内ニュース | 福島民報
(16)あぶくま抄(8月9日) | 県内ニュース | 福島民報
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  1. 2013/08/13(火) 20:11:09|
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