食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。8月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。7月2週も続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数1、931件中3件の基準値超え(全体の0.15%)
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大300ベクレル(福島県産ヤマメ)。
③基準超の食品が福島、群馬
で見つかっています。

※牛肉を除く
※単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年8月4週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.福島の魚は安全とNHK-でも今週も基準超え
NHKは9月11日の放送で
(福島県の魚介類の放射性物質は)「いまでは殆どでなくなっています。」
とか、
(福島県の魚の)「安全が確認できた」
とか放送しています(6)(7)。過去1ヶ月(2013年8月21日から9月11日)福島県産のお魚の検査結果を見ると
検査466件中120件から放射性セシウムが見つかり
そのうち10件からは基準値を超える放射性セシウム
がみつかっています。そして今週も
アイナメから1キログラム当たり110ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。とても
放射性物質が見つからず、安全が確認できた
などと言える状態ではないと思います。
2.汚染シイタケの垂れ流しを続ける茨城県
厚生労働省は8月22日に、市場に流通している茨城県産のシイタケから基準値(5)を以上の1kg当たり
110ベクレルと100ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました(8)。
普通なら詳細な調査をして、流出原因を突き止め出荷制限などの処置をとるべきだと思います。それから20日以上経過しましたが、茨城県が検査したシイタケはたった2件です。これでは流出場所を突き止めることはできないので、出荷制限もなしです。汚染シイタケの垂れ流しが今も続いています。
3.福島市産の2013年のホウレンソウ検査はたった1件
福島県福島市産のホウレンソウからは1キログラム当たりで
2011年 最大1,830ベクレル
2012年 最大 520ベクレル
の放射性セシウムが見つかっています。そこで福島県のデータベース(9)を検索したら、今年(2013年)1月から9月までで1件です。

※(9)の検索結果を引用
図―2 福島市産ホウレンソウの検索結果
これでは検査しないのと同じです。
福島県はホウレンソウを検査され、安全だとしています(10)。

※(10)を抜粋
図―3 ホウレンソウは検査され「安全」と嘘を広報する福島県
でも、過去にセシウム汚染が見つかった産地での検査を実施しなのですから「嘘」です・
<余談>
安倍総理は9月7日のオリンピック招致のプレゼンで
「我が国の食品や水の安全基準は世界でも最も厳しい厳しい基準であります。食品や水からの被ばく量は日本どの地域においても、この基準の百分の1であります。」
いくら厳しい基準値があっても守られなければ無意味です。でも基準値超が見つかってもなにもしない産地や基準超の可能性が高い食品を検査しない産地があっては守られているとは思えません。しかも無責任なマスコミ報道です。
(=^・^=)は危険を感じ、不安になります。結局は怪しげな産地を避けるしかないと思います。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―伊達市の検査を避ける福島県?(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(6)
めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道-福島県沖の魚介類からは放射性物質は見つからない(7)
NHK・クローズアップ現代「最新報告 “汚染水クライシス”」/国際的な批判が高まっている、福島第一原発の「高濃度・放射能汚染水 流出問題」 – @動画(8)
食品中の放射性物質の検査結果について(第711報)(9)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。(6)
☆新たな基準値を下回っている品目一覧(PDF形式)☆ やさい編
スポンサーサイト
- 2013/09/14(土) 21:09:09|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0