福島第一原発では台風18号の影響で汚染水タンクを囲む堰が雨水で一杯になり、堰内の水がいっぱいになりました。そこで堰内の水を放射性セシウム濃度を測らずに外にだしました(1)(2)。東京電力から堰から漏れた後の「水」のセシウム濃度の発表があったので(3)、(=^・^=)なりに計算したら1,500万ベクレル以上でした。でも実際はこれより多いと思います。もう福島県のお魚は食べれません。
東京電力はタンクに保管しているのはセシウムを除いたあとの汚染水で放射性セシウムの測定は必要ないとしていますが(11)、福島県のマスコミの福島民友は
「事故当時に拡散したセシウムなどの放射性物質は、堰内の地表面に付着しているとみられ、雨水に混じって排出された可能性もある。」
と報道していましたが(4)、悲しい事にズバリあったって感じです。以下に東電が発表した放射性セシウムの結果を示します。
表ー1 放射性セシウムの東電評価結果
※(3)より作成

表ー2 セシウム134、137の内訳
※(3)より作成
※「告示」は国が出して良いとする濃度の上限

東京電力は堰内にとどまった水は検出限界以下未満としていますが、実際に外に漏れる水が堰の外に出た水です。
福島県を代表する地元紙の福島民報の9月17日の1面トップは「排水総量1130トン、885万ベクレル」でその下に小さく
1リットル当たりの濃度基準以下です

※(4)を引用
図―1 2013年9月17日の福島民報1面トップ
855万ベクレル漏れたと報道しています。これはセシウムを除いた値です(5)。これにセシウムを加えれば2千万ベクレルを超えます。
以下に各エリアの場所を示します。

(a)タービン建屋西側 (b)タービン建屋南側

(c)(a)(b)図の位置
※(1)とGoogle Mapより作成
図-2「水」を排水した堰、漏れた堰とタンクに移した堰
<余談>
このデータは福島第一原発に雨がふれば雨水が汚染されることを示していると思います。堰の範囲は図―2に示す通り限られた範囲です。でも堰内ではセシウム汚染が確認できない雨水が堰外に出ると汚染される事実を見れば、堰内に降らない雨水も同じように汚染されると思います。今回の汚染は数日で降ったごく限れたエリアの雨水の汚染です。年間を通し全エリアで計算しなおしたらとんでもない数値がでると思います。
今回の堰内の「水」の排水について福島県知事は
「東京電力の管理はずさん」
とし
「汚染水対策の監視を強化するように関係部署に指示」
したそうです。

※(6)をキャプチャー
図―3 2013年9月18日の福島中央テレビ(FCT)ニュース
―参考にしたサイト様―
(1)
2013年9月17日福島第一原子力発電所台風によるB排水路土のうの流出に関して(訂正版)(PDF 89.9KB)PDF (2)
時事通信配信記事『東電、セシウム濃度測らず排水=7タンクエリアの滞留水-福島第一「緊急措置」』について|東京電力(3)
2013年9月18日福島第一原子力発電所 排水を行ったタンクエリア堰内外のセシウム・全ベータ測定結果(PDF 448KB)PDF (4)
疑問残る東電の判断 第1原発、タンク堰の雨水排出(福島民友ニュース)(5)
排出雨水の総量1130トン 放射性物質885万ベクレル(福島民友ニュース)(6)
福島中央テレビ [FCTニュース]
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- 2013/09/18(水) 20:37:43|
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