(=^・^=)は以前の記事で、福井県おおい町の子供さん(10歳未満)の男の子は女の子に比べ少ないとの記事を書きました(1)。他の市町村ではどうか調べてみまたら、以下の通り10歳未満の子供さんをみると、トリチウムの放出量が多い市町村では男の子が女の子に比べ少なくなっています。

※(2)(3)をもとに作成
※トリチウム放出量は2002年から11年合計
※性比とは女の子100人対する男の子の人数(4)
図―1 福井県での10歳未満の性比とトリチウム放出量
思ったより綺麗なグラフが出てびっくりしています。
福井県南部の若狭湾沿岸の地域(嶺南)地方は、原子力発電所が多く立ち並ぶため、「原発銀座」として有名な地域で、稼働中の原子力施設として、
日本原電敦賀発電所、日本原子力研究開発機構 もんじゅ(以上敦賀市)、関西電力美浜発電所(美浜町)、大飯発電所(おおい町)、高浜発電所(高浜町)があります(5)。

※(6)を引用
図―2 福井県南部(嶺南)の原子力施設
これらの原子力施設からはトリチウム(すなわち放射性水素(7))が放出されています(3)。過去、男の子のX染色体は、お母さんしからしか伝わりません。だから、お母さんが被爆してX染色体が傷つくことで、男の子の生まれる割合に影響すると、過去に思われていました。でも、原爆の調査結果では、男の子の生まれる割合への影響は認められませんでした(8)。でもトリチウムは、原子炉内で水と中性子が結合してできるので、原爆にありませんが原発にはあります。

※(9)を元に作成
図ー3 原発でのトリチウム(放射性水素)生成過程
福島原発事故で避難が遅れ多くの村民が被ばくした福島県飯館村で生まれる赤ちゃんは殆どが女の子になってしまいました(10)。

※(10)を引用
図―4 福島県飯館村の赤ちゃん誕生数
同じ事が福井県で起こってないか気になり、市町村別のトリチウム(放射性水素)放出量と女の子100人に対する男の子人数(すなわち性比(4))を調べてみました。
福井県を原子力施設のある市町村(敦賀市、美浜街、おおい町、高浜町)とそれ以外の地域に分けて10未満の男の子と女の子の人数を集計しました。
表―1 福井県各地区の性比の集計結果

10歳未満にたのは、この間の移動率が10%程度で生まれたままの比率を保持している。

※(11)より引用
図―5 福井県の年齢別移動者割合
トリチウム(放射性水素)に効果があるとしても、超低線量被ばくなので影響が表れるのに時間がかかると思われるためです。その結果、できたのが図―1です。想像したより綺麗な結果になったので驚いています。
<余談>
どのようなことで起こるか、もう少ししたわかるような気がします。国は福島県の方を対象にゲノム(遺伝子)調査を計画しています(12)。飯館村のように生まれてくる赤ちゃんが殆ど女の子であるような地区で女の子の性染色体を1本づづ調べれで異常に有無を確認すればいいと思います。
「放射能の影響なのか分からない解析結果が勝手に原発事故と結びつけられ、福島県民の心を傷つけ、差別や偏見を生じかねない」(13)と理由をつけて、中止になりそうな気もします。核武装に熱心な安倍総理が核武装の元となる原発や核燃料サイクル(14)を危うくすることはしないと思います。そのためには福島で健康被害があったなどのとデータはあってはならないのです。
―参考にしたサイト様―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達(2)
平成22年国勢調査福井県独自集計(人口等基本集計)|福井県 Fukui Prefectural Governmentの表―5
(3)
<参考資料>トリチウム 日本の発電用原子炉トリチウム放出量 (2002年~2011年度)(4)
性比 - Wikipedia(5)
嶺南 - Wikipedia(6)
みのお放射線はかり隊: 福井県の原発群から箕面市までは約75キロメートル(7)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素(8)
Sex ratio among the children of atomic-bomb survivors (1948-1962) - Radiation Effects Research Foundation(9)
PDF]トリチウムについて(10)
めげ猫「タマ」の日記 6月も女の子しか生まれない・福島県飯館村(11)
【No.192】 「旅立ちの季節です」 (24年3月) (PDF形式:692KB) - 福(12)
(新)福島におけるゲノム解析による放射線遺伝影響調査(福島ゲノム (13)
東日本大震災:福島第1原発事故 環境省、被ばく影響でゲノム調査 専門家は疑問の声- 毎日jp(毎日新聞)(14)
めげ猫「タマ」の日記 核兵器の作り方
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- 2013/09/23(月) 20:39:17|
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トリチウムはβ壊変し18.6keVのβ線を放出することはもちろん低エネルギーβ線の特徴や、トリチウム自体が体内では水分子として存在することが多く、全身被曝(体に溜まらないという意味)となり、普段の生活をしていればそのトリチウムが体内で濃縮されることが無いことも十分ご存じだと思います。それらの事を踏まえ、その流れ出た希釈トリチウムの摂取量や環境ホルモンの摂取量(全体的に雄が減る傾向にある)についての肝心な資料がありませんがそのあたりはどのようにお考えでしょうか。
また「核武装に熱心な安倍総理」については、日本の周波数維持やドイツの再生可能エネルギー輸出と周辺諸国との問題、安定電源の供給の重要さ(0.2Hz違うと苦情が来るなど)、化石燃料の輸入額あたりを見るとまた違った見方になると思います。今後のエネルギー問題に直結しているだけに重要な資料となると思います。
- 2013/09/30(月) 19:28:25 |
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- 名無し #mQop/nM.
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名無し様
コメントありがとうございます。下記について(=^・^=)の考えを記載したいと思います。
Q1> トリチウムはβ壊変し18.6keVのβ線を放出することはもちろん低エネルギーβ線の特徴や、トリチウム自体が体内では水分子として存在することが多く、全身被曝(体に溜まらないという意味)となり、普段の生活をしていればそのトリチウムが体内で濃縮されることが無いことも十分ご存じだと思います。
A1>トリチウムは他の放射性物質にはない特徴を持っているとおもいます。
①凝縮されることもなく、エレルギーも小さい(ご指摘の通りです)。
②セシウム、ヨウ素やストロンチウム90と異なり直接DNAに取り込まれるので、他の放射生物質に比べればDNAを選択的に攻撃できると思います(
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-826.html)
③トリチウムは原爆で生成されることがないので、広島や長崎の調査では明確なデータは得られない(
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-827.html)
Q2>それらの事を踏まえ、その流れ出た希釈トリチウムの摂取量や環境ホルモンの摂取量(全体的に雄が減る傾向にある)についての肝心な資料がありませんがそのあたりはどのようにお考えでしょうか。
A2>環境ホルモンの問題を取り上げたのはレイチェル・カーソン氏の「沈黙の春」だと思いいますが、同書は半世紀前の1962年に出版されております。現時点の最新の科学的知見から見ると、その主張の根拠となった1950年代の知見の中には、その後の研究で疑問符が付けられたものも存在するそいです(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%88%E9%BB%99%E3%81%AE%E6%98%A5)。
Q3> また「核武装に熱心な安倍総理」については、日本の周波数維持やドイツの再生可能エネルギー輸出と周辺諸国との問題、安定電源の供給の重要さ(0.2Hz違うと苦情が来るなど)、化石燃料の輸入額あたりを見るとまた違った見方になると思います。今後のエネルギー問題に直結しているだけに重要な資料となると思います。
A3>これにつうては事実関係の問い合わせ、たとえばデータが抜くているとか。ロジックがおかしいとか?にはリターンしますが、(=^・^=)がどう考えているかはリターンできません。固体燃料ロケット(たとえばイプシロン)とミサイル、原子力産業と核兵器は技術的な共通点が多いので、そのような観点から議論が必要だともおもいますが、どうすればよいかは(=^・^=)にはまったく分かりません。みなさんの議論がききたくて書いた記事です。
- 2013/09/30(月) 22:49:13 |
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- めげ猫「タマ」 #-
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