新潟県知事は東京電力柏崎刈羽原子力の原子力規制委員会への安全審査の申請を認めました(1)。東京電力9月25日に東京電力の広瀬社長は、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働をするために、新潟県を訪問しました(2)。同日、東京電力の相沢副社長は記者会見で地下水バイパスについて「どうしてもやらせていただかないといけない」と述べています(3)。柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は、東京電力の経営再建に欠かせないものです(4)。一方、地下水バイパスは福島第一原発の汚染水を増やさないために必要ですが、どちらも地元(新潟県と福島県)の理解が得られずとん挫しています(6)。どちらも東京電力にとっては、大事な事だと思います。でも、利益を生む柏崎刈羽原子力発電所の再稼働には「社長」が、利益は生まないけど、福島第一原発の汚染水対策として「どうしてもやらせていただかないといけない」には副社長が対応しています。東京電力の中ではどっちが優先しているかは明らかです。東電の広瀬社長は「安全を大切にしたい」といった(2)そうですが、安全を実現するには外に放射性物質を漏らさない「地下水バイパス」が大切です。(=^・^=)は東電社長の言葉を信じることはできません。金にならない地下水バイパスよりお金にある柏崎刈羽原子力再稼働が東電内では優先しているのは明らかです。
福島第一原発では、建屋内に地下水が入り込み、メルトダウンで漏れ落ちた核燃料(デブリ)で汚染され、1日400トンのペースで増えています。今はこれを汲み上げタンクに保管していますが(7)、そのうちにタンクが作れなくなり、一杯になると思います。東京電力は80万トンまでの増設計画はあります(10)すが、それ以降は不透明です。2013年9月24日現在、45万トンの汚染水があり、35万トンがタンクに保管されています(8)。このペースで増えていけば、3年後には汚染水がタンクに一杯になりどうにもならないと思います。政府は凍土壁で対策できるような事をいっていますが、(=^・^=)は疑問だらけです(9)。とにかく汚染水が少しでも増えないようにするのが、東京電力の最大の課題だと思います。このために東京電力は建屋に入って汚染水になる前に流れ込む地下水を汲み上げ、海に流す「地下水バイパス」を計画しています(5)(10)。

※(10)より引用
図―1 地下水バイパスの概要
地下水バイパスは重要なプロジェクトですが、(=^・^=)の調べた限り柏崎刈羽と異なり東電社長が説明にいった例を知りません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
(コメント)新潟県知事からの承認の受領について|東京電力(2)
東電社長と知事が再会談|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア(3)
地下水バイパスに意欲 東電副社長「やらせてほしい」(福島民友ニュース)(4)
東電、月内にも柏崎刈羽原発の再稼働申請 経営再建急ぐ :日本経済新聞(5)
地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力(6)
めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス計画―福島県民の8割が反対(福島民報社世論調査)(7)
クローズアップ2013:汚染水対策、赤信号 「最後のとりで」地上タンク漏れ 「経営最大の危機」- 毎日jp(毎日新聞)(8)
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第118報)|東京電力等を集計
(9)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の凍土壁は税金の無駄遣い?(10)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(6月4週)―汚水は海に漏れた?-
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- 2013/09/26(木) 20:54:03|
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