従前の記事で柏崎刈羽原発に対する東電の安全対策は恣意的で、事故を防げる旨の記事を書きました(1)。ではもし福島並みの事故が起こったらどうなるか、(=^・^=)なりに調べたら、新潟県は滅びるでした。
1.柏崎刈羽原発が事故れば放射性物質は陸側に来る
東京電力によると福島第一原発がら空気中に漏れたセシウム137は10000兆(1京)ベクレルですが、そのうち陸地を汚染したのは1000兆(0.1京)ベクレルで(2)で全体の10分の1です。これは福島第一原発では概ね風は陸側から海側に吹く為です。でも、柏崎は違います。風は概ね海から陸に吹きます。
以下に福島第一原発が放射性物質をばら撒いたは2011年3月15日から29日までの、福島第一原発に近く観測データのあるアメダス観測点「小野新町」と「柏崎」の風向き分布を示します。

※ (3)を一部修正
図―1放射性セシウムばら撒き時の風向き分布
もし、2013年3月11日から15日までに柏崎刈羽原発から風船を出し続けたらどんな軌跡を描くを(=^・^=)なりにシュミレートしてみました。

※1 気象データは柏崎のみを使用(風向、風速は柏崎と全て同じとした)
※2 気象庁のデータ(4)とGoogle Mapで作成
※3 風船は落ちないとする。
図ー2 柏崎刈羽から風船を飛ばした時の軌跡
かなり荒っぽい計算ですが、殆どが陸側の特に南東方向に流れています。柏崎刈羽原発から南東方向に流れています。
2.新潟県は破滅する。
1項に記載したとおり、柏崎刈羽原発が事故って福島第一と同量の放射性物質漏れとしても気象条件から10倍の放射性物質が降り注ぎます。さらに柏崎刈羽原発の総出力は821万2千キロワット(5)で、福島第一は469万6千キロワット(6)で、1.75倍ですので同規模の事故で17.5倍の放射性物質が降り注ぐ計算になります。福島第一原発では20km以内が避難区域になっていますが、17.5倍の面積が必要とすると
半径 84km(20×√17.5)
の範囲を避難区域にする必要があります。以下に柏崎刈羽原発から83km以内を以下に示します。

(7)にて作成
図―2 柏崎刈羽の84km圏内
新潟県の大部分から避難が必要になります。新潟県は破滅します。
柏崎刈羽原発が事故れば新潟県は破滅します。新潟県の人口は約233万人です(8)。パッと目でこの範囲でも200万人は住んでいると思います。200万人が避難するのは無理だと思います。
<余談>
柏崎刈羽原発スルーのシナリオを(=^・^=)なりに考えてみました。
①日本海側の近隣各国では反日ムードが高まっていると思います。激昂した方が日本を懲らしめる為に柏崎刈羽原発に自爆テロを仕掛けることです。攻撃目標は配管です。配管がダメになれば緊急電源車もポンプ車もフィルター付きベントを役に立ちません。とある国では、対日テロを行った方が歴史上の最大の英雄みたいです(7)。

※(10)より引用
図ー3 サッカー日本戦で掲げられた対日テロの英雄
②柏崎刈羽原発の直ぐ西側にはプレート境界がありますが、地震の空白域です(1)。日本海中部地震は
能代市沖80kmで発生し、
マグニチュード7.7で14.9mの津波が発生
しました(11)。以下に地震の空白域を示します。

※(12)に(1)の内容を加筆
図ー4 柏崎刈羽原発西側の地震空白域
日本海中部地震の震源より陸に近いと思います。ここで東京電力想定するマグニチュード8.4の地震(1)が起こったとします。地震のエネルギーが1,000倍になるとマグニチュードが2増えるそうです(13)。M8.3の地震はM7.7の地震の
8倍のエネルギー(1000
((8.3-7.7)÷2))
のエネルギーを持ちます。振動のエネルギーは振幅の自乗に比例します(14)ので、M8.3の地震はM7.9の地震より
2.8倍(√8)
の振幅の津波になるので、これを津波に適用すると津波高さは
42m(14.9m×√8)
になります。防潮堤の高さ15m(1)を大幅に超えます。もっとまずいのは防潮堤があることです。津波の水が引きません。水責めにあってなにもできなくってドカーンも十分に起こると思います。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 危険が一杯の柏崎刈羽原発(2)
【120524】東北地方太平洋沖地震の影響による福島第一原子力発電所の事故に伴う大気および海洋への放射性物質の放出量の推定について|TEPCOニュース|東京電力中の「・大気への放射性物質の放出量の推定方法について[概要](PDF 240KB)」
(3)
めげ猫「タマ」の日記 リスクが大きすぎる柏崎刈羽原子力発電所再稼働!(4)
気象庁 | 過去の気象データ検索(5)
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia(6)
福島第一原子力発電所 - Wikipedia(7)
日本各地の原発を中心に円を描いてみる(8)
新潟県:新潟県推計人口(平成25年9月1日現在)(9)
安重根 - Wikipedia(10)
サッカー東アジア・カップ | HIROKI's 秘密基地(11)
日本海中部地震 - Wikipedia(12)
石川・富山県沖(13)
マグニチュード - Wikipedia(14)
5.3.3.4 単振動のエネルギー ■わかりやすい高校物理の部屋■
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- 2013/09/30(月) 22:25:13|
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