食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数2,301件中件の基準値超え45(全体の2%)
②平均は、1キログラム当たり7.1ベクレル、最大230ベクレル(宮城県産シカ)。
③基準超の食品が岩手、宮城、福島、茨城、長野、静岡
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年10月1週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.「あんぽ柿」から基準超のセシウム―でも出荷します。
福島県の伊達地区は福島県北部に位置し、避難区域に隣接し、幾つもの「特定避難勧奨地点」のあった人が住んでいる(農業がおこなわれている)場所としては最も放射性物質汚染の酷い場所だと(=^・^=)は思います。

(6)より抜粋
図ー2 福島県伊達地区
一方、あんぽ柿の発祥の地でもあります(7)。あんぽ柿は干し柿の一種ですが、独特の製法により、きれいなアメ色をした色つや、表面はしっかり乾燥し中はトロリとした口当たりの良さが特徴です(7)(8)。この地区を管轄する農協のJA伊達みらいでは、年間19億円の売り上げがあったそうです。お米の売り上げが6億円なので3倍以上です。しかし福島原発事故の影響により基準(5)を超える放射性セシウムが見つかったために「出荷自粛」を行ってきましたが、モデル地区で加工される「あんぽ柿」はつぶさずに全量検査する非破壊検査機器で検査し、放射性セシウムが基準値以下なら3年ぶりに出荷されることになりました(9)。
モデル地区は、モデル地区は伊達市梁川町の全域と、桑折町上郡地区、国見町光明寺地区で(10)、地図で調べたら以下の場所になりました。

※(10)(11)とgoogle mapで作成
図―3 あんぽ柿の出荷を認める「加工再開モデル地区」
ぱっと見たが入り周囲と放射線量はあまり変わらないような気がします。今週(10月1週)に厚生労働省から「あんぽ柿」の放射性セシウム検査結果が発表されました。そこで、モデル地区のある、伊達市、桑折町、国見町の検査結果を集計してみました。

図ー4 福島県伊達地区のあんぽ柿のセシウム検査結果(2013年)
全ての市町で基準超えの「あんぽ柿」が見つかっています。検査数は合計で37件です。「モデル地区」からは見つからなかったとのことですが(9)、(=^・^=)には偶然としか思えません。全量検査する非破壊検査機器で検査するとしていますが、既に実施されている福島県産米の結果をみると全く精度がありません(12)

※(12)より引用
図―5 全袋検査で60~75(Bq/kg)と推定される福島県産米の精密検査結果
(=^・^=)には放射性セシウム汚染リスクのあるものを強引に出荷するようにしか見えません。
2.福島県お魚は大丈夫
10月に入っても福島県産のお魚からは基準値を超える放射性セシウムが見つかっています(1)。福島県漁連はいわき市沖でも10月10日から試験操業を開始します(13)。10月1週も福島第一原発では汚染水漏れの連続でした(14)。そこでお魚は大丈夫かになり、福島第一原発南20km程にある広野町産のヒラメについて放射性セシウム濃度の推移をまとめてみました。

図―6 福島県広野町産放射性セシウム濃度の推移
8月21日に福島第一原発の汚染水タンクから300トンの汚水が漏れたことが発覚(15)しましたが、その頃から上昇に転じています。福島第一原発付近の海流は北から南への流れです。

※(16)より引用
図―7 福島第一原発付近の海流
10月からの試験操業では、府島原発20km圏傍の沿岸部が含まれます。

※(17)より作成
図―8 福島県沖の試験操業海域
もっと心配な事があります。福島第一原発から漏れている放射性物質には放射性セシウムは含まれていません。放射性セシウムが見つからなくても放射性物質が少ないとは言えないと思います。

※(18)より作成
図ー9 福島第一原発港湾内の放射性物質厚生例
でも、放射性セシウム以外の基準値はありません(19)。行政は基準値以下であれば「安全」としています(20)が、(=^・^=)は信じません。
<余談>
・基準値超えでも強引に出荷しそうな福島県
・放射性物質漏れが止まらない福島第一原発
・上がり続ける食品中の放射性物質濃度
食品中の放射性物質検査をみると(=^・^=)は危険を感じ、不安を感じます。(=^・^=)は、フクシマに対して
「行かない」「買わない」、「食べない」
の3つの「ない」を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月4週)-福島のお魚は安全とNHK:でも確り基準値超え(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(6)
[PDF]文部科学省による福島県西部の 航空機モニタリングの測定結果について(7)
あんぽ柿 - Wikipedia(8)
JA伊達みらい(9)
モデル地区は基準内 福島、伊達、桑折、国見のあんぽ柿は県が加工自粛要請 | 県内ニュース | 福島民報(10)
あんぽ柿再開へ「モデル地区」…福島 : 健康ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)(11)
航空機モニタリングマップ - 放射線情報 - Yahoo! JAPAN(12)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)-デタラメな放射性セシウム検査は「福島産=汚物」にする。(13)
東日本大震災:福島第1原発事故 いわき市漁協、試験操業開始を10日に延期- 毎日jp(毎日新聞)(14)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月1週)―汚水漏れが大盛況―(15)
2013年8月21日H4タンクエリアにおける漏えいについて(PDF 2.08MB)(16)
日本海洋学会 — The Oceanographic Society of Japan(17)
「試験操業」海域について(平成25年9月)(pdf)(18)
2013年10月4日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(訂正版)(PDF 229KB) (19)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(20)
ご存じですか?食品中の放射性物質の新しい基準値は、子どもたちの安全に特に配慮して定められています:政府広報オンライン
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2013/10/05(土) 20:44:25|
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| コメント:1
管理人さん、はじめまして。
「むしむし通信Fukushima」というブログを運営する大本と申します。
私たちのサイトでリンクさせていただきました。
事後承諾で申し訳ありませんが、これからもよろしくお願いします。
- 2013/10/06(日) 01:54:39 |
- URL |
- 大本千佳・達也 #-
- [ 編集 ]