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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月3週)―いわき沖から汚染魚―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。10月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数1,943件中19件の基準値超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり8ベクレル、最大380ベクレル(福島県産シロメバル)。
  ③基準超の食品が福島、茨城、長野
で見つかっています。
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  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年8月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.いわき沖から汚染魚
 福島県いわき市沖で試験操業が再開されました(6)。でもいわき市沖で取れたクロダイから基準値の100ベクレル(5)を超える
 1キログラム当たり160ベクレル
の放射性セシウムが見つかっています。もちろん、クロダイは漁獲の対象になっておらず、福島県漁連によれば今回水揚げしたお魚の全てから放射性物質は見つからなかったそうですが、放射性セシウムのみの検査です(7)。以下に新たに漁が始まった海域を示します。
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  ※(8)より転載
 図―2 拡大された試験操業海域と海流

福島第一原発では、1リットル当たり79万ベクレルのトリチウムとか40万ベクレルの全ベータとかの放射性物質が見つかっています(8)。
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 ※(8)より転載
 図―3 福島第一原発内で高い濃度の放射性物質が見つかった場所

以下に井戸のE-1とその下流の排水溝B-2地点の放射性物質濃度を示します。
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 (a)E-1(井戸)                     (b)B-2(排水溝)
 ※1 東京電力の発表(9)の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺」および「福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」を集計
 ※2 全ベータは概ねストロンチウム由来の放射性物質(10)
 ※3 トリチウムは放射性水素(11)
 図―4 E-1井戸、排水溝B-2地点の放射性物質濃度推移

もっと、不安なのは海から150m程の排水溝のC-2地点でも高い濃度の放射性物質(全ベータ)が見つかっています。
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 ※東京電力の発表(9)の「福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」を集計
 図―5 排水溝C-2地点の放射性物質濃度推移

 海にも流れ込んでいると思います。流れ込んだ放射性物質には放射性セシウムが殆どありません。今回の漁協の検査でも(7)でも、福島県のこれまでの発表(2)でも、ストロンチウム90等のセシウム以外の放射性物質検査結果がありません。
 今回の試験操業の対象魚種にミキガレイがあります(7)。
brg131019e.jpg
 ※(6)をキャプチャー
 図―6 いわき市に水揚げされた「カレイ」らしきお魚


以下に福島県沖の同一地点で水産庁が行ったストロンチウム90の検査結果を示します。
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  ※1(12)より転載
  ※2 この地点のみ3種あったので選択
 図―7 福島県沖特定のお魚のストロンチウ90検査結果

 カレイの値が相対的に高くなっています。


2.富岡町のシロメバルは2週連続で基準超え
 前の記事で福島第一原発の直ぐ南に位置する福島県富岡町(図-2参照)産のシロメバルから基準値の5倍の1キログラム当たり
 500ベクレル
の放射性セシウムが見つかったことを書きましたが(3)、今週も1キログラム当たり
 380ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。以下に富岡町産のシロメバルの放射性セシウム濃度の推移を示します。
brg131019f.gif
※(1)を集計
 図―8 富岡町産シロメバルの放射性セシウム濃度の推移

 図に示す通り8月から9月半ばまでは基準値の1キログラム当たり100ベクレル(5)をクリアーしています。
 福島第一原発では汚染水漏れが見つかり、港湾内の放射性セシウム濃度が上がっています(13)。 

 福島第一原発の港湾内では放射性セシウム濃度も高くなったままです。
brg131007a.gif brg131007b.gif
 (a)放射性セシウム濃度推移        (b)海水サンプリングポイントと周囲の状況
 ※(13)より転載
 図―9 遮水壁近くの海水の放射性セシウム濃度推移

 福島のお魚は今は基準値より小さくても、将来に渡り小さいとの保証はないような気がします。

<余談>
 厚生労働省はセシウム以外の放射性物質は検査する必要がないとしています(5)。セシウムが無ければ他の放射性物質も無いとのロジックです。でも、福島第一原発からは、セシウムが見つからい放射性物質が漏れています。
 状況が変われば基準を見直すのが当然だと思いますが、そのような動きはありません。結局は怪しげな産地は避けるしかないと思います。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月2週)―今年(2013年)もセシウム汚染米
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)いわき沖 震災後初めての試験操業 NHKニュース
(7)JF福島漁連中の「いわき海域の試験操業放射性物質検査結果(pdf)(10月18日更新)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月3週)―井戸から40万、排水溝から3万4千ベクレル/lの全ベータ-
(9)報道配布資料|東京電力
(10)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(11)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(12)めげ猫「タマ」の日記 海水は検査してもお魚を検査しない福島県
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発、遮水壁は効果なし?
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  1. 2013/10/19(土) 21:24:39|
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