カリウムのごく一部は放射性のカリウム40なので、カリウムを含む食品にはカリウム40由来の放射線が出ていきます(1)。(=^・^=)の計算で1kg当たり70ベクレルのカリウム40があるはずです。YouTubeを見たら、福島県産米のお米の検査映像が出ていました(2)。そこにカリウム40(K40)の検査結果が出ていたのですが
0.0ベクレル
でした。

※(2)よりキャプチャ
図―1 福島県産米のカリウム40の検査結果
でも、(=^・^=)の計算だと70ベクレル程度あります。食品中に放射性セシウムの基準値が1キログラム当たり100ベクレル(3)なのに、70ベクレルあるはずのカリウム由来の放射性物質が見つからない福島県の検査って大丈夫ですかね?
福島県はお米の検査を、「全袋検査」との名前の簡易な検査と、桃と同じような「詳細検査」の二本立てで実施しています(4)。2013年度米の2013年10月23日現在の検査数は
全袋検査 5,808,022件
詳細検査 156件
で殆どが全袋検査です。
食品の大事な栄養素であるカリウムには1グラムあたり31ベクレルの放射性物質(カリウム40)が含まれています(5)。玄米には1キログラム当たり2.3gのカリウムが含まれているので(6)、1キログラム当たり71ベクレルのカリウム由来の放射性物質(カリウム40)が含まれています(5)。これはどの玄米でも共通ですので、福島県産米からも1キログラム当たり71ベクレルのカリウム由来の放射性物質が出てくるはずですが、YouTubeに乗った検査映像(2)を見るとありません。
<余談>
装置がデタラメなのか、福島県が情報操作をしているのかは(=^・^=)には分かりません。装置がデタラメなら、そんな装置の検査結果を示されても信用できないし、情報操作なら当然あるはずのカリウム由来の放射線を隠すのですから、セシウムならなおの事になると思います。
なお、セシウム134を1ベクレルとると0.019マイクロシーベルトの被ばくをしますが、カリウム40由来を1ベクレルとっても0.006マイクロシーベルトで3分1以下です。1部に食品にはカリウム由来の放射性物質が1キログラム当たり数十ベクレル含まれているので、セシウムだってなんて示唆する文書もあります(1)大きな間違いだと(=^・^=)は思います。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
中学校生徒用:文部科学省(2)
広野町・米の全量全袋検査 - YouTube(3)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(4)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県産米の全量全袋検査(5)
カリウム - Wikipedia(6)
五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]のNo1
(7)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
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- 2013/10/24(木) 20:24:02|
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近所の保健所で、消費者庁が用意した、スエーデンのガンマデータ社製(GDM-12)で白米を1kg、30分測定したのですが、環境バックグラウンドとしてその日の水道水のデータを引くのです。水道水に放射線が入っていたら、その分少ない測定値になる。今、10Bq/kgが水道水の許容値だそうです。これでいいのと思いました?
正しい測定って意外と繊細で、難しいのですね。
福島の米、全量検査といっても、どこまで信用できる測定なのか、たしかに疑問です。いくらでもごまかせそうですね
- 2013/10/25(金) 07:16:36 |
- URL |
- ShinRai669669 #Y.RLEoj6
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