10月24日の厚生労働省の発表によると(1)、市場で販売された群馬県産のナメコから1キログラム当たり
590ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。市場に出回っている物(流通品)では2012年12月にも1キログラム当たり
190ベクレル
の放射性セシウムが見つかっているので(2)、その後も群馬県は有効な対策を取っていない可能性が高いと思います。以下に流通品と非流通品(出荷前の検査)別の群馬県産シイタケの放射性セシウム濃度の推移を示します。

※(2)を集計
図―1 群馬県産ナメコの放射性セシウム濃度推移
群馬県が測定した非流通品のナメコの検査結果はこれまで33件確認できましたが、大部分が検出限界未満で最大でも1キログラム当たり43ベクレルでした。一方、流通品では検査19件中4件から放射性セシウムが見つかり、そのうち2件は基準値(1キログラム当たり100ベクレル)(3)を超えています。出荷前の検査(非流通品)と市場に出ているものの検査(非流通品)の結果がまったく合っていない気がします。
<余談>
群馬県は生シイタケ生産量が日本一だそうです(4)。10月24日の厚生労働省の発表では、流通品の群馬県産シイタケから1キログラム当たり
54ベクレルと89ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。確かに基準値以下ですがたった2個の検査です。数を増やしたらどうなるか、(=^・^=)は心配です。
原発事故について「東京は水、食物、空気についても非常に安全なレベル」「福島とは二百五十キロ離れている」(5)との発言が以前にありましたが、東京から群馬は100km程度だと思います。
「我が国の食品や水の安全基準は世界でも最も厳しい厳しい基準であります。食品や水からの被ばく量は日本どの地域においても、この基準の百分の1であります。」なんて発言もありましたが(6)、基準が守られていなければ意味がありません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
食品中の放射性物質の検査結果について(第753報)(2)
厚生労働省 報道発表資料(3)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(4)
群馬県の農業 シイタケ|NHK for School(5)
めげ猫「タマ」の日記 「福島は安全」安倍出戻り総理―でも本当?(6)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2週) -福島県産お魚は基準超え
スポンサーサイト
- 2013/10/25(金) 09:57:44|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0