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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい!福島原発(10月4週)―4週も汚水漏れ-

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、今週(10月19日から10月27日)もしっかりトラブルが起こっています。

1.今週も「湯気」―6日間連続!-
 先週に続き、今週も福島第一原発3号機原子炉建屋5階中央部からの湯気が出ています。
  ①10月19日午前7時58分頃から13時25分頃(2)
  ②10月20日午前8時頃から午前10時25分頃(3)
  ③10月22日午前7時45分頃から28日13時10分頃まで(6日間連続)(4)(30)
近々では9月13日、9月15日、9月17日,9月18日、9月2日、10月1日、10月2日、10月5日、10月8日、10月10日、10月16日、10月18日、そして10月19日、20日、22日に湯気が見つかっています

2.今週も堰から汚水漏れ
 福島第一原発の汚染水タンクは周りを「堰」で囲みタンクから高い濃度の放射性物質(概ね1リットル当たり1億ベクレル程度)が漏れても直ぐには外にでないようにしています。でも堰は高さ30cmしかなく、東電の発表によると120mmの雨が降ると一杯になって溢れてしまいます(5)。これについて東京電力は8月27日付の広報発表で
 「過去の降雨量の実績から、溢水が生じる可能性は低い」
と主張しています(5)。でも(=^・^=)の知る限り、その後2ヶ月弱で、4回程「堰」の水を溢れさすか、「堰」から直接の排水を行ています。
 9月15日(降雨量55.5mm):堰から水が溢れ出る(6)。
 9月17日(降雨量0mm、前日は49m):堰内の「水」を水を放射性セシウム濃度を測らずに外に出す(6)。
10月 1日(降雨量2mm):堰内の汚染水の移送先を間違えタンクから汚染水を漏らす(6)
10月 2日(降雨量42mm):傾いたタンクに堰内の水を送り、タンクから汚染水を漏らす
10月16日(降雨量118mm):堰内の「水」を緊急時の処置として直接流したり、問題があると地下貯水槽に移した(5)。
10月20日(降雨量102.5mm):堰内の「汚染水」を溢れさす。また直接流した(6)(7)。また「緊急の処置」として堰内の水を直接流した(3)。
 8月27日に「溢水が生じる可能性は低い」に広報してからわずか2ヶ月で6回も堰内の水(または汚染水)が直接に堰の外のに出ています。漏れないといってからたった2ヶ月で6回も漏らす東電ですが、柏崎刈羽原子力発電所について事故は起こらないし、万が一起こっても大きな影響が出ないように対処できるといってます(8)。本当ですかね?
 なお降雨量の値は気象庁の発表中(9)の「浪江」を使いました。

3.雨で薄まってから測定します。
 10月20日にタンクを囲む「堰」から汚染水が漏れ出しました。漏れたのは16時20分ですが、濃度測定の為に漏れた汚染水を採取したのは4時間後の20時でした。この間に40mmの雨が降りました。その分は汚染水は薄まっているはずですが。それでも1リットル当たりで基準値の71倍の
  710ベクレル
のストロンチウム90が見つかっています。雨で汚染水が薄まってから測定した感じです。理由はわかりませんが(7)。

4.「緊急の処置」が常態化
10月15日に原子力規制委員会の「特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」で東電は「(福島第一原発の汚染水タンクを囲む)堰に雨水がた溜まったら、いったん別のタンクや堰に移し溢れるのを防ぐ」としていました(1)。でも
 10月16日と10月20日、10月21日、10月22日に堰の弁を開き、「堰」内に溜まった水を直接流しました(1)(3)(4)(10)。
brg131028a.gif
※(11)をキャプチャ
 図―1 福島第一原発の汚染水タンクと「堰」の間にあたっまた雨水

 また、10月23日にちは汚水漏れを起こし、使用ないとしていた地下貯水槽(12)に、堰の中の水を輸送しました(13)。 

 この件について、福島県廃炉安全監視協議会は10月22日、東電に対し、原子力規制庁と協議し緊急時の雨水の排出手続き(ルール)を明確に定めるよう強く求める形で、事実上の容認をしました(14)。規定を決めてたった1週間で3回も規定に反した事で、常態として認めざるを得なくなった感じです。東京電力の「緊急時の処置」って「いつもの処置」なんですね!


5.外洋からセシウム137
 10月22日の東電の発表によると(15)、10月18日に福島第一原発沖で採取した海水から1リットル当たり
  セシウム137が1.7ベクレル
  トリチウムが6.4ベクレル
みつかったそうです。別の場所では10月14日に採取した海水から1リットル当たり
  セシウム137が1.5ベクレル
見つかっています。以下にセシウム137が見つかった場所を示します。福島民報の報道によれば、別の場所で10月21日に採取いた海水から、1リットル当たり
  セシウムが2.6ベクレル
  全ベータが0.42ベクレル
見つかったそうです(16)。また10月26日には、1リットル当たり2.3ベクレルのセシウム137が見つかっています(23)。
  brg131028b.gif
 ※1(a)図は(15)(16)(23)とGoogle Mapで作成
 ※2(b)は(24)をs
 図―2 セシウム137が見つかった位置(外洋)と値および南側放水口の放射性セシウム濃度推移

これについて東電は環境への影響はないとのしています(17)し、10月22日に安倍出戻り総理は、「モニタリングを行い、基準値をはるかに下回る数値しか出ていない」とした上で、「影響は完全にブロックされている」と明言しいます(18)。
 でもこれって本当に正しんでしょうか?以下に第一原発港湾内でとれたヒラメの放射性セシウム濃度と海水のセシウム137の濃度の関係を示します。
brg131028c.gif   brg131028d.gif
  (a)グラフ (b)数値表
 ※1 東京電力の発表(19)(20)を元に作成
 ※2 港湾口のヒラメは8匹の平均、他は一匹
 図ー3 海水のセシウム137濃度とヒラメのセシウム濃度


 当たり前の話ですが、海水のセシウム137濃度が高くなるとヒラメのセシウム濃度も高くなります。概ね90倍です。1リットル当たり1.7ベクレルのセシウム137を含む海で育つヒラメのセシウム濃度は
  1キログラム当たり 約150ベクレル
になる計算です。基準値は1キログラム当たり100ベクレル(21)ですので、セシウム汚染ヒラメです。

6.タンクから汚水漏れ
  10月20日午前1時31分頃、夜間タンクパトロールしていた東電社員様が、H9西エリアのタンク配管バルブの保温材隙間から水が漏れているのを見つけました。漏れた水は約30cm×約30cm×(深さ)約1mmに広がり、その後も70秒に1滴程度で水漏れ続いたので、仮設の受けで漏れた水を受けているそうです。漏れた水からは1リットル当たり
・セシウム134 :430 ベクレル
・セシウム137 :580 ベクレル
・全ベータ  :1,100 ベクレル
の放射性物質が見つかっていますが、東電は漏れた水を「雨水であると判断」しています(3)。
 以下にあらなたに汚染水漏れが起きたと思われるタンク位置を示します。
brg131028e.gif
  ※(3)(22)およびGoogle Mapから作成
 図―4 汚染水漏れのあったH9西エリア

7.あっちこっちで浸水し警報発生
 10月4週は福島第一原発で雨が降ったみたいです。
brg131028f.gif
※気象庁の発表(9)にて作成
 図ー5 福島第一原発付近のアメダス観測点「浪江」(北へ数km)の日別の降雨量

 そのためか福島第一原発ではあっちこっちで、浸水が起こっています。
 ①10月20日午後3時29分頃、1号機復水貯蔵タンク炉注水設備に浸水が起こり漏えい警報装置からアラームがでました(3)。
 ②10月20日午後3時33分、3号機タービン建屋1階に浸水が起こり漏えい警報装置からアラームがでました、さらに同日午後4時36分、別の漏えい検出器からも水がもれたとのアラームが発生しました(3)。
 ③10月23日午前2時46分、3号機タービン建屋の建屋大物搬入口等から雨水が入り1階の漏えい警報がしました。(10)。

8.鉄板が建設機械でずれる
 10月21日午後1時30分頃、3号機原子炉建屋上部の除染遮へい工事用の無人の建設機械を移動してたら、建設機械のキャタピラにが、敷鉄板(約1.5m×約6m×厚さ 約22mm)が押しだしてしまい、構台から2m程はみ出ました(10)。

9.放射性物質濃度は高止まり
 東電は福島第一原発内の排水溝や排水溝付近の井戸の水をサンプリングして放射性物質濃度を測定しています(1)
brg131018a.gif
 ※ (1)より転載 
 図―6 福島第一原発内のサンプリングポイント

E-1と東電呼んでいる井戸から10月17日に、1リットル当たりで
 トリチウム(放射性水素)        79万ベクレル
 全ベータ(概ねストロンチウム90由来) 40万ベクレル
の放射性物質が見つかりました(24)。その後が気になり(=^・^=)なりに集計してみました。
brg131028g.gif
 ※1 東電発表(24)の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 103KB)PDF 」を集計
 ※2 トリチウムは放射性水素(25)
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来(26)
 図ー8 E-1井戸の放射性物質濃度推移

 現時点(10月28日)はどちらも23万ベクレル程度でピークの3分1(トリチウム)ないし2分1(全ベータ)になっていますが、高いままです。下がったことがあるので、流れているのは間違いないと思いますが、流れた分だで高濃度の放射性物質汚染水が供給されてる感じです。下流には海に通じる排水溝があります。

10.放射性物質濃度は新記録
 海に通じる排水溝の上のサンプリングポイントで一リットル当たり
   B-2      14万ベクレル
   B-3(B-2下流) 11万ベクレル
のストチウム90由来の全ベータが観測されました。
brg131028h.gif brg131028i.gif
 (a) B-2                        (b)B-3
 ※東電発表(24)の「福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 124KB) 」を集計 
 図―9 排水溝中の水の放射性物質濃度推移

(=^・^=)の知る限り、どちらもこれまでの最高の濃度です。もっと気になるのは海から150m程のサンプリングポイントC-2で、
  1リットル当たり2500ベクレルの全ベータ
が、外洋の南側放水口付近(図―2参照)で、
  1リットル当たり2.2ベクレルのセシウム137
が見つかっていることでず。
brg131028i.gif brg131028j.gif
  (a)C-2             (b)南側放水口付近(外洋)
 ※ 出典は図ー9に同じ
 図―10 排水溝(C-2)と外洋(南側放水口付近)の放射性物質濃度

 汚染水は排水溝から海に流れている感じです。以下に福島第一原発付近のアメダス観測点「浪江」の降水量と、排水溝C-2ポイントの全ベータの値を示します。
brg131028l.gif
 ※ 図ー10データおよび気象庁のデータ(9)で作成
 図―11 全ベータ濃度と降雨量

 雨が降る度に、全ベータ濃度が急上昇している感じです。雨が降ると、福島第一原発内に残っている放射性物質が雨と共に排水溝に入り、放射性物質濃度が上昇し海に流れる感じです。福島第一原発内の土を全て除染しない限り、この流れは止まらないと思います。

11.シルトフェンスが切れた
 10月26日午後2時30分頃、5・6号機の取水口のシルトフェンスが外れているのを東電社員様が見つけました。このシルトフェンスは9月26日と10月17にも外れています(1)。もっとも東電はシルトフェンスは2重であり、もう片方のシルトフェンス(北側)には異常はないとしています(27)。


<余談>
 記事が長くなってすいません(__)。でも、それだけトラブルが多いんです。原子力規制委員会は10月24日に「特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」を開催しまし、そこで10月15日に決めた堰内に溜まった水の扱い方を改定しました(28)。たった9日にで、基準を変えなければなら程に、福島第一原発は重症みたいです。たまりかねた原子力規制委員会は10月28日に東電の社長を呼んだみたいですが(29)、それくらいでトラブルってなくなるんですかね?(=^・^=)はもっと根が深い気がします。




―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(10月3週)―井戸から40万、排水溝から3万4千ベクレル/lの全ベータ-
(2)東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について|東京電力
(3)2013年10月21日東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 【午後3時現在】
(4)2013年10月22日東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 【午後3時現在】
(5)2013年8月27日(汚染水対策検討WG第4回資料)H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて(PDF 4.61MB)
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の「堰」から汚水漏れ―福島のお魚は大丈夫?
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島第1原発:あふれた雨水は基準の71倍と東電発表―でも実際はもっと大きい!
(8)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機における新規制基準への適合申請について|東京電力
(9)気象庁 | 過去の気象データ検索
(10)2013年10月23日東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 【午後3時現在】
(11)福島中央テレビ [FCTニュース]
(12)2013年4月10日社長会見配布資料(PDF 702KB)
(13)2013年10月24日東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 【午後4時現在】
(14)タンク堰の雨水、「緊急排出」容認の構え 県監視協(福島民友ニュース)
(15)1.海水の分析結果(福島第一港湾外近傍)
(16)緊急海水モニタリング結果 県「特別な影響考えにくい」 | 東日本大震災 | 福島民報
(17)めげ猫「タマ」の日記 放射性物質が見つからなくても汚染魚は生まれる。
(18)時事ドットコム:「完全ブロック」変わらず=安倍首相
(19)2013年10月18日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 13.6KB)
(20)2.海水の分析結果(福島第一港湾内)
(21)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(22)2013年10月25日(10月24日開催 汚染水対策検討WG第9回資料)タンクエリア堰内たまり水の対応について(PDF 515KB)
(23)2013年10月27日福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水
(24)
報道配布資料|東京電力
(25)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(26)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(27)2013年10月27日東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 【午後3時現在】
(28)特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|原子力規制委員会
(29)汚染水対策など東電社長に直接要請…規制委員長 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
(30)東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について|東京電力
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  1. 2013/10/28(月) 21:00:49|
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