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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。10月中(11月1日を含む)の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数10,412件中163件の基準値超え(全体の1.6%)
  ②平均は、1キログラム当たり10ベクレル、最大1,800ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、新潟、山梨、長野、静岡
で見つかっています。
brg131102a.gif

   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
※3 野生キノコはアカハツ、アカモミタケ、アミタケ、キハツタケ、シモフリシメジ、ショウゲンジ、シロヌメリイグチ、タマゴタケ、チャナメツムタケ、ナラタケ、ハナイグチ、フジイロタケモドキ
(シバカブリ)、ムレオオフウセンタケ
※4 野生動物はイノシシ、シカ、クマ等
   ※5 出荷制限中の魚(福島県)にはアイナメ、イシガレイ、クロダイ、コモンカスベ、ババガレイ(ナメタガレイ)、ヒラメなど
   ※6 柿加工品はあんぽ柿、干し柿など
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年10月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.ワカサギは検査してもバスは検査しない福島県
 檜原湖は最大水深31m、湖岸周31.5kmと裏磐梯地域最大の湖。<略>冬場の氷結した湖上でのワカサギ釣りや夏場のバスフィッシングなどで四季を通じてにぎわうアウトドアレジャーの拠点となっているそうです(6)。
brg131102b.gif(拡大)⇒brg131102c.gif
 ※(7)(8)より作成
  図―2 檜原湖の位置

11月1日に檜原湖のワカサギ釣りが解禁されたそうです(10)。
brg131102d.jpg
 ※(10)をキャプチャー
 図―3 ワカサギ釣りが解禁された檜原湖

放射性セシウム濃度が気になったのって(=^・^=)なりにまとめてみました。
brg131102e.gif
 ※(1)を集計
 図ー4 檜原湖のお魚の放射性セシウム濃度推移

 ワカサギのセシウム濃度は1キログラム当たり10~20ベクレル程度(基準値は100ベクレル)まで落ちていますが、気になることがあります。「夏場のバスフィッシング」とターゲットとなるブラックバス(11)の検査がありません。コグチバスを2011年5月に検査していますが、その後の検査はありません。フナ類は2011年5月頃のセシウム濃度は検出限界未満から1キログラム当たり29ベクレルでしたが、その後に上昇し2013年夏には基準値を超える値となっています。檜原湖のバス類は大丈夫ですかね?
 檜原湖のある北塩原村では、ブラックバスの蒲鉾を作ったみたいです(12)。
brg131102f.jpg
 ※(12)を引用
 図―5 福島県北塩原村で作られたブラックバスの蒲鉾

 完全な検査漏れだと(=^・^=)は思います。
 蛇足ですが、もうそろそろワカサギの穴釣りシーズンなので、(=^・^=)が代表的と思いう中禅寺湖(栃木県)、赤城大沼、榛名湖(群馬県)、裏磐梯三湖(檜原湖、秋元湖、小野川湖:福島県)のワカサギの放射性セシウム濃度の推移を示します。
brg131102g.gif
 ※(1)を集計
 図―6 各地のワカサギの放射性セシウム濃度推移

不思議な事に福島県の裏磐梯三湖の放射性セシウム濃度が一番低くなっています。

2.福島全袋検査はデタラメ満開
福島県はお米の検査を、「全袋検査」との名前の簡易な検査と、桃と同じような「詳細検査」の二本立てで実施しています(11)。2013年度米の2013年10月23日現在の検査数は
  全袋検査 7,463,557件
  詳細検査    425件
で殆どが全袋検査です(12)。でも全袋検査でスクリーニングレベルを超えたものは精密検査に回します。福島県によると福島県相馬市産のお米から、全袋検査でスクリーニングレベルを超えたものを精密検査したら「検出限界未満」だったそうです(13)。福島県はスクリーニングレベルを公表していませんが、検査映像などから1キログラム当たり74ベクレル以下はOKとしているみたいです(14)。75ベクレル以上がスクリーニングレベル外になるので、測定誤差は
 1キログラム当たり75ベクレル以上
になります。基準値は
 1キログラム当たり100ベクレル(5)
なので、まともな選別ができません。低いものを高く測るなら問題ありませんが、本当は高いのに全袋検査で低くでることも考えられます。75ベクレルで切っているなら、すくなくとも
 1キログラム当たり150ベクレル
のセシウム汚染米が含まれている可能性があります。福島県は「スクリーニング検査により、基準値である100Bq/kgを少しでも超える可能性があると判断された米袋は、すべて「ゲルマニウム半導体検出器」で詳細な検査をします。」と主張していますが、これを証明するデータどころか、スクリーニングレベルすら明示していません。
 過去にも誤差が大きいと事を示唆するデータを福島県は発表している(14)ので、この問題には認識していると思います。でも、今回も再発したところをみると何も対策を取っていないし、今後もとる意志はないような気がします。
 (=^・^=)は、福島県産米は検査されていないと同じだと思います。以下に福島県産米の精密検査の結果を示します。
brg131102h.gif
 ※(1)を集計
 図―6 福島県産米精密検査結果の分布

これが福島県産米の実力だったりして・・・・


3.上がり続ける富岡市産のシロメバル
 (=^・^=)は従前の記事で、福島第一原発直ぐ南側の富岡町産のシロメバルの放射性セシウム濃度が上昇しているとの記事を書きました(15)が、10月中の集計で確り上昇しています。
brg131102i.gif 
 ※(1)を集計
 図―7 福島県富岡町産のシロメバルの放射性セシウム濃度推移

<余談>
・検査すべきものを検査しない福島県
・デタラメな検査を放置する福島県
・上がり続ける福島県産品の放射性セシウム濃度
食品中の放射性物質検査を見ていると(=^・^=)は危険を感じ、不安になります。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月)―熊さんを検査しない長野県―
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)桧原湖 - Wikipedia
(7)平成23年9月12日. 文部科学省による福島県西部の. 航空機モニタリングの測定結果について.
(8)航空機モニタリングマップ - 放射線情報 - Yahoo! JAPAN
(9)スイッチ20131101 - YouTube
(10)ブラックバス 美味しくいただきました。 | 裏磐梯エコツーリズム協会
(11)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県産米の全量全袋検査
(12)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(13)福島県ホームページ - 組織別 - 全量全袋検査の検査結果についての「 (2)詳細検査結果 ○ 平成25年11月1日公表(PDF形式)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査
(15)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月4週)―無責任な生産者ー
 
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  1. 2013/11/02(土) 20:43:06|
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