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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策

 福島第一原発では、高濃度の放射性物質を含んだ汚染水が海に流れてだしています。(=^・^=)はそのルートが2ないし3あると思っています(1)。
 ①原子炉・タービン建屋から流れ出した汚染水が港湾内に流れ、港湾口から出る。
 ②港湾内の汚染水が5,6号機に冷却用として汲み上げられ港湾外へ
 ③タンクから漏れた汚染水や原子炉爆発時にばら撒かれた汚染水が、雨が降ったりすると海に流されるルート
です。
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 ※(1)より転載
 図―1 (=^・^=)の考える汚染水流出ルート

1.原子炉・タービン建屋由来の汚染水対策
 原子炉建屋にはメルトスールを起こしたどろどろに溶けた核燃料がありますが、冷却の為に水を入れたり(2)、地下水が流れ込ん(3)で大量の水が流れ込んでいますが、溶けた燃料で汚染され高い濃度の放射性物質を含む汚染水が誕生しています。
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 (a)セシウム、全ベータ             (b)トリチウム
  ※1 データは(3)中の「水処理設備の放射能濃度測定結果 」を集計
  ※2 全ベータの詳細については(=^・^=)の過去の記事(4)を見てください。
  ※3 トリチウムの詳細については(=^・^=)の過去の記事(5)を見てください。
  図―2 タービン建屋からくみ上げられた汚染水の濃度推移

 概ね
  放射性セシウムで1リットル当たり1億ベクレル
  全ベータで1リットル当たり5千万ベクレル
  トリチウムで1リットル当たり50~100万ベクレル
程度でしょうか?
 これが海に漏れだしたら大変なことになります。そこでいくつかの対策を取っています。
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  ※リファレンスについては以下を参照
  図―3 福島第一原発の汚染水漏えい対策

①溢れたないように汚染水を汲み上げる
 原子炉やタービン建屋には隙間が空いていてそこから地下水が入り込んでいます(6)。
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  ※(7)を転載
  図-5 タービン建屋に流れ込む地下水

 その結果、汚染水の総量はどんどん増えています。
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 ※東京電力の発表(8)中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」を集計
  図―6 増え続ける福島第一原発の汚染水の総量

 現状は50万トン弱です。また過去3ヶ月(9月18日~11月19日)を平均すると1日当たり690トンのペースで増えています。
 ほおっておくと、原子炉やタービン建屋から溢れてしまうので、東京電力はタービン建屋から汚染水を汲み上げセシウムと汚染水を分離したあと、タンクに保管しています(2)。

②漏れた汚染水はブロックし汲み上げる
 ①の対策を実施しても原子炉建屋やタービン建屋から漏れる可能性がありますし、過去(汚染水漏えい対策実施前)に漏れた汚染水は確実に残っています(1)。そこで外に出た汚染水が海に流れ出ないように、海岸側の地下に水を通さない「遮水壁」を作っています(9)。
 遮水壁に向かって水が流れ込むと、地下水位が上昇し溢れ出す危険があります。陸側の「遮水壁」工事中には遮水壁近くの地下水位が上昇しえいました(10)
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 (a)地下水の水位            (b)井戸の位置
 ※1(11)を転載
  図―7 「遮水壁」工事中に上昇する福島第一原発海岸側の地下水位

そこで遮水壁の手前にウエルポイントを設け、そこから汚染水を汲み上げタービン建屋に戻しています(12)。
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 ※(13)より引用
 図―8 遮水壁前の汚染水汲み上げ場所(ウエルポイント)

 そして東電は遮水壁およびウエルポイントを挟んで汚染水濃度を測定するための井戸を掘っています(2)。図―1は一つの断面を示していますが、観測用の井戸は水平方向にも広がっています。
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 ※(14)とgoogle Mapより作成
  図ー8 汚染水観測用井戸と遮水壁

③海側遮水壁
 汚染水が海に流れた込んだことを想定し海側の遮水壁の工事を進めています(15)。これが完成すれば海に汚染水が流れとも、海側遮水壁の内側ならブロックできると思います。
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  ※(16)とGoogle Mapより作成
  図―9 海側遮水壁の平面

 ただし、完成予定は2014年の9月末なので(16)、できてみないと効果は分からないと思います。仮に効果があるとすると、遮水壁内に漏れた汚染水が溜まるので、汲み上げない限り溢れてしまうと思います。また、汲み上げると、汚染水の増え方が加速します。

④地下水バイパス
 原子炉建屋やタービン建屋に入る前に地下水を海に流す計画がありますが(6)、2013年4月には設備は完成しているのですが(16)、上流側で汚染水漏れが見つかり頓挫しています(7)。

2.港湾に出た汚染水の流出防止対策
 福島第一原発の港湾に出た汚染水が移動しないようにシルトフェンスを張っています。
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  ※(17)とGoogle Mapより作成
 図-10 福島第一原発港湾ないシルトフェンス

以下にシルトフェンスを示しますが、ただのプラスチック製の膜みたいで完全は水の流れを止められません。

  ※(18)より引用
 図ー11 交換の為に引上げらたシルトフェンス

 実際に5,6号機側ではシルトフェンスの内側から冷却の為に海水をくみ上げていますが、海水がなくったなんてことはないみたいです。シルトフェンスがあろうが無かろうが、汲み上げた海水と同じ量が流れ込んでくるみたいです。長期的にみれば入った量と出た量は均衡し、なんの効果もない設備だと(=^・^=)は思います。

3.排水溝の汚染水漏れ対策
 雨が降れば、タンクから漏れた汚染水や原子炉爆発時にばら撒かれた汚染水が雨水と一緒に流れると思います。その一部は排水溝に入ります。排水項のとある地点の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※2 降雨量は気象庁のデータ(18)中の浪江による。
 図ー12 排水溝の放射性物質濃度と降雨量

以下に排水溝とサンプリングポイントを示します。
 ※ リファレンスは図1の※1と同じ
 図ー13 福島第一原発内の排水溝とサンプリングポイント 

 高い放射性物質濃度が確認される度に土嚢で堰とめた汚染水を汲み上げたりしてるみたいです。
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 ※(19)を引用
 図ー14 土嚢でせき止め汚染水を汲み上げる様子


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 放射性物質が見つからなくても汚染魚は生まれる。
(2)廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況 2013年10月31日(第9回事務局会議)【資料2】中長期ロードマップ進捗状況(概要版)(2.91MB) PDF
(3)報道配布資料|東京電力
(4)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(5)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(6)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月1週)―地下水バイパス破綻-
(8)http://www.tepco.co.jp/cc/press/index-j.html
(9)特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|原子力規制委員会
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(7月5週)―海側の地下水位が急上昇-
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の海側地下水位が急上昇ーあと10日で地面から吹き出す?-
(12)福島第一原子力発電所 1-2号機取水口間のウェルポイント(一部)からの地下水汲み上げ開始について(PDF 180KB)
(13)東京電力 写真・動画集| 福島第一原子力発電所 1-2号機取水口間のウェルポイント(一部)からの地下水汲み上げ開始について
(14)2013年11月22日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について
(15)汚染水処理対策委員会 2013年11月15日(第9回)【資料4】東京電力株式会社からの報告(1.35MB)PDF
(16)地下水バイパスの進捗状況および 稼働に向けた準備について
(17)1.海水の分析結果(福島第一港湾外近傍)
(18)東京電力 写真・動画集| シルトフェンスの交換作業
(19)東京電力 写真・動画集| 第9回福島県原子力発電所の廃炉に関する安全協議会説明資料
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  1. 2013/11/26(火) 21:13:02|
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