品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数9,040件中88件の基準値超え(全体の1%)
②平均は、1キログラム当たり8ベクレル、最大4,600ベクレル(福島県産イノシシ)。
③基準超の食品が岩手、宮城、福島、栃木、群馬、千葉、山梨、長野
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(4)を参照
※3 海の魚はシロメバル、イシガレイ、ウスメバル、コモンカスベ、アイナメ、キツネメバル、ババガレイ、ムラソイ
※4 淡水魚は川や湖沼に棲む魚で、イワナ、ヤマメ等
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年11月)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?
福島県産米は全数を簡易な検査(全袋検査)した後に、スクリーニングレベル(福島県が適当に設定した基準値)を超えたものは、精密検査を実施するとしています(6)。スクリーニングレベルは検査映像などから1キログラム当たり75ベクレルだと思います(7)。福島県いわき市産の全袋検査で、スクリーニングレベルを超える1キログラム当たり
75ベクレル以上の米
が見つかっていますが、精密検査の結果の発表がありません。

※(8)を2013年11月30日にキャプチャ
図―2 福島県いわき市産米の近々一ヶ月の検査結果
ひょっとして、スクリーニングレベルを超えても知らんぷりして「出荷」なんて想像してしまいます。福島県米の怖いのは「業務用」が多いことです(9)。福島県産米を正しく恐れ避けていても、外食はコンビニ弁当で気が付かずに食べてしまう危険があることです。
2.全戸検査は実施されず?
JA伊達みらいは、福島県の北部の伊達地区(伊達市、桑折町、国見町)を管轄しています。このあたりは避難区域に隣接し、人の住む場所(農業が行われている場所)としては、もっとも放射性物質汚染の酷い場所だと思います。伊達市の検査ではマツタケから1キログラム当たり13,331ベクレルの放射性セシウムが見つかっています(10)。

※(11)を抜粋、加筆
図―3 伊達地区
JA伊達みらいは、「放射性物質全戸検査を実施しています。」と宣言しています(12)。この地区の春菊は12月からが旬で、120戸の農家が栽培しているそうです(13)。旬にはいったので全戸検査なら最低でも120件の検査結果があってもいいと思いますが、(=^・^=)が11月30日に調べたら、伊達市7、桑折町1、国見町4(14)の合計12件しかありません。本当に全戸検査してるんですかね?
福島県では原発事故時に屋外においてあった農業用資材や機械をそのまま使用し、農作物が汚染された事例がたびたび報告されています(15)(16)。(=^・^=)は心配です。
3.シロメバルのセシウム濃度は上昇中
福島第一原発では今も汚染水漏れが続いています(17)。福島県富岡町は福島第一原発の直ぐ南に位置します。付近の海流は福島原発方向から流れてきます。

※(10)(18)にて作成
図ー4 福島県富岡町と付近の海流
お魚が心配です。そこで福島県富岡町産のシロメバルの放射性物質濃度を調べてみました。

図―5 富岡町産シロメバルの放射性セシウム濃度推移
(=^・^=)はもっと心配なことがあります。11月17日に福島第一原発の海のすぐ傍の井戸(No1-9)の放射性物質濃度が突然上がり、元のレベルには戻っていません。

※(19)を集計
図ー6 福島第一原発の海の傍の井戸水(No1-9)の放射性物質濃度推移
上がったのは、セシウムでなくストロンチウム90由来び全ベータ(20)です。なのにお魚の全ベータやストロンチウム90の検査結果はありません(21)
<余談>
・検査すると言いながら検査されている不明なフクシマ産品
・放射性セシウム濃度が上がり続けるフクシマ産品
・放射性セシウムしか検査してないフクシマ産品
食品中の放射性物質検査結果を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。でもこれは(=^・^=)ばかりではないようです。

※(22)よりキャプター
図―6 「福島県産のものを食べないようにしている」と公言する福島県民(二本松市在住)
福島県民も食べないフクシマ産品は(=^・^=)も食べません。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月)―福島全袋検査はデタラメ満開ー(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(6)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県産米の全量全袋検査(7)
めげ猫「タマ」の日記 今年(2013年)もデタラメ―福島県産米全袋検査(8)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(9)
めげ猫「タマ」の日記 2011年の福島県産「米」完売?(=^・^=)は買ったつもりないけど(10)
伊達市農業情報紙『耕』:福島県伊達市ホームページ(11)
文部科学省による福島県西部の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月12日) | 原子力規制委員会(12)
農作物放射性物質全戸調査の取り組み - JA伊達みらいのホームページ(13)
春菊 - みらいのベジタブル - JA伊達みらいのホームページ(14)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(15)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月1、2週)-新年早々に無責任ぶりを発揮する放射性セシウム汚染地帯の行政-(16)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月4週)―無責任な生産者ー(17)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発で実施されている汚染水流出防止対策(18)
気象庁 | 東北周辺海域のデータ 旬平均海流(19)
報道配布資料|東京電力中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 」
(20)
めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(21)
めげ猫「タマ」の日記 海水は検査してもお魚を検査しない福島県(22)
▶ スイッチ20131127 - YouTube
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2013/11/30(土) 20:40:22|
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「福島県産のものを食べないようにしている」と公言する福島県民(二本松市在住)
のテレビ映像見ました。
これはTUFのスイッチという番組で、15:20からはベビースキャンという検出限界が50Bqという機械を平田中央病院へ納入する内容を伝えています。
これには「福島の恥」と言われているエートス隊長も自ら記者として出演している熱の入れようですので、この機械は今後のエートスにとって重要な位置付けとなっていることが見て取れます。
同じくエートス隊長のツイッター仲間でもあるエートス隊員の早野龍五氏も出演し、まさしくテレビ局関係者による公私混同の番組作りという印象を持ちました。
彼らは福島の子どもを利用して、お遊びで仕事をしているという感覚なのでしょう。
まったく困ったものです。
- 2013/12/01(日) 12:48:36 |
- URL |
- 福島市民 #2B3L1McM
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