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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―デタラメ福島・伊達あんぽ柿検査ー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先週に続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数2,186件中*件の基準値超え28(全体の1.3%)
  ②平均は、1キログラム当たり12ベクレル、最大380ベクレル(福島県産シロメバル)。
  ③基準超の食品が岩手、福島
で見つかっています。
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   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年12月3週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.デタラメあんぽ柿検査
 福島県の伊達地区で3年ぶりに特産のあんぽ柿の出荷が再開されました(6)。アポが柿の産地の伊達地区(伊達市、桑折町、国見町)はいくつも特定避難勧奨地点が設定されました。しかし避難区域は設定されてなく、人の住む場所では最も放射性物質汚染の酷い場所だと(=^・^=)は思います(7)。

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 ※(8)から転載
 図―2 伊達地区

 今年(2013年)のあんぽ柿からも基準値(5)を超える放射性セシウムが確り見つかっています。
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 ※(9)から転載
 図―3 福島県伊達産のあんぽ柿の放射性セシウム検査結果

でも出荷するそうです。なんでも全数検査するとのことです(9)。でも、まともな検査検査なのか心配です。福島大学環境放射能研究所が検査パラメータを公開していたので、(=^・^=)なりにチェックすると、放射性カリウムの濃度が3分の1程度の値になっていました。
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 ※(10)より引用
 図ー4 あんぽ柿検査のパラメータ

 バックグラウンドを測定したあと、あんぽ柿(試料)を装置にれ、増えた放射線量と重量、効率などから放射性セシウム濃度を測定するのは従来と同じですが(11)、パラメータをみるとCTCと呼んでいる操作をしています。CTCはたぶん「cross term compensation」(相互項の補正)ような気がします(完全な(=^・^=)の想像)が、あんぽ柿の検査は複数(8個)のパッケージを同時におこないます。
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 ※(12)をキャプター
 図ー5 8パッケージが同時検査されるあんぽ柿

となりのあんぽ柿(試料)から放射線が飛んでくるかもしれません。そこで、その分を補正しているようでうす。以下のパラメータからカリウムの量を推定してみました。
①Summerd K係数率(カリウム由来の放射線の毎秒の数)1.05(平均値)
②BG K係数率(カリウム由来の放射縁のバックグラウンド)0.5(平均値)
③Cs効率(放射線のうちセンサーに入る割合)0.1561
④試料重量(あんぽがき1パッケージの重さ)0.24kg
⑤補正なし濃度誤差(補正なしでの放射性セシウム濃度)14.15 Bq/kg(平均値)
⑥CTC補正濃度(隣接するパッケージからの放射線を補正した後の濃度)8.83 Bq/kg(平均値)
です(13)。一方、カリウムは1g当たり31ベクレルの放射線を含み、放射線のうち11.2%がガンマ線です(14)
あんぽ柿1パーッケージから検査器に届くカリウム由来の放射線は
 (①Summerd K係数率―②BG K係数率)×(⑥CTC補正濃度÷⑤補正なし濃度誤差)
になると思います。ここで(⑥CTC補正濃度÷⑤補正なし濃度誤差)は、隣のあんぽ柿パッケージからカリウム由来の放射線を補正するための項です。するとこの値は
 毎秒0.343((1.05-0.5)×(8.83÷14.15)
になります。センサーで捕まるのは11.2%なので、放射線としては
 毎秒3.06(0.343÷0.112)
になります。これを効率と重量で割ると放射性カリウム濃度を求めると
 1キログラム当たり81ベクレル(3.06÷0.1561÷0.24)
になります。一方、あんぽ柿などの干し柿は100g中0.67g、1kg(15)では6.7gのカリウムを含みます。ですから、あんぽ柿の放射性カリウム濃度は
 1キログラム当たり208ベクレル(31×6.7)
で全く会いません。
 まったくの蛇足ですが、あんぽ柿の検査装置は1台6000万円だそうです(12)。1パッケージは600円で売られているみたいです。
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 ※(16)より引用
 図-6 600円で売られている伊達のあんぽ柿

機械代を回収するだけで10万袋売らなくてはなりません。ペイするんですかね?損害がでたら、今の制度では(=^・^=)の電気代に上乗せです(17)。それにキャペーンクルーの皆さんの人件費や交通費もかかりそうです。これもペイしなければ(=^・^=)の電気代に上乗せです。
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 ※(16)より引用
 図ー7 東京であんぽ柿のキャペーンをする福島在住の綺麗な女性

 出荷自粛の方が安くつきそうだし、安心ですが.....

2.南相馬市の大豆から180ベクレル―でも出荷制限なし
 南相馬市は福島第一原発の北側に位置する市で、そこの旧大田村産の大豆から基準値を超える1キログラム当たり
  180ベクレル
の放射性セシウムのが見つかりました。でも出荷制限はありません(1)。以下に南相馬市と旧大田村の位置を示します。
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※(19)(20)より作成
 図―8 南相馬市と旧太田村の位置

そしてもっと気になることがあります。以下に放射性セシウム濃度の推移を示します。
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 図ー9 旧太田村産の大豆の放射性セシウム濃度推移

 放射性セシウム濃度が去年に比べ上がっています。1キログラム当たりの平均値で
  去年(2012年度)は42ベクレル
  今年(2013年度)は81ベクレル
で、2倍に上昇しています。でもこれって旧大田村問題だけすかね?簡易検査ですが、国見町の黒豆(黒大豆)から1キログラム当たり150ベクレルの放射性セシウムが11月25日に見つかったそうです(21)。
 これでは福島産も含まれる「国産」大豆を使った納豆や豆腐は食べれません!

3.シロメバルのセシウム濃度は上昇中
 福島第一原発では今も汚染水漏れが続いています(22)。福島県富岡町は福島第一原発の直ぐ南に位置します。付近の海流は福島原発方向から流れてきます。
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 ※(8)にて作成
 図ー10 福島県富岡町と付近の海流

 お魚が心配です。そこで福島県富岡町産のシロメバルの放射性物質濃度を調べてみました。
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 図―11 富岡町産シロメバルの放射性セシウム濃度推移

(=^・^=)はもっと心配なことがあります。東京電力のHP(23)をみたら、外洋(港の外)の海水から放射性物質が見つかったとのデータが出ていました。
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 ※(22)の「1.海水(港湾外近傍)」を12月22日に閲覧し加筆
 図ー12 外洋からストロンチウム90由来の全ベータ

セシウムでなくストロンチウム90由来び全ベータ(24)高く出ています。なのにお魚の全ベータやストロンチウム90の検査結果はありません(25)

<余談>
・怪しげな検査で「安全」「安心」を主張するフクシマ
・基準を超えても出荷制限しないフクシマ
・放射性セシウム濃度が上がり続けるフクシマ
食品中の放射性物質検査結果を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。でも福島県は「安全」と主張しています。
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 ※(26)より引用
 図―13 「福島は”安全で”」と広報する福島県

(=^・^=)には流言飛語に聞こえます。(=^・^=)はフクシマに対し
  「行かない」「買わない」「食べない」
の3つの「ない」を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。

―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―宮城県産汚染シイタケ流出ー
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―福島産あんぽ柿は問題ない!
(7)めげ猫「タマ」の日記 干し柿が出荷自粛ならゼリーで出荷、福島県伊達の柿?
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2013年11月)―スクリーニングレベルを超えても知らんぷり?
(9)JA全農福島/JA全農福島オンラインショッピング
(10)福島大学環境放射能研究所
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウムはどのようにして測定されるか
(12)▶ 「あんぽ柿」出荷に向け、放射性物質検査始まる(福島13/12/02) - YouTube
(13)あんぽ柿全数測定の原理
(14)カリウム - Wikipedia
(15)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]
(16)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ ふくしま市場あんぽ柿りんごPR
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島原発賠償3兆円突破―最後は電気代に上乗せ
(18)イトーヨーカドー 葛西店
(19)文部科学省による福島県西部の航空機モニタリングの測定結果について(平成23年9月12日) | 原子力規制委員会
(20)福島県ホームページ - 組織別 - 【稲作】25年産稲の作付制限及び25年産米の全量生産出荷管理の対象区域について
(21)測定結果一覧表(平成25年11月1日~平成25年11月30日)(PDF:249.0KB)
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(12月2週)―180万ベクレル-
(23)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
(24)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(25)めげ猫「タマ」の日記 海水は検査してもお魚を検査しない福島県
(26)福島県ホームページ - 組織別 - 農林水産物のモニタリングに関する情報
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  1. 2013/12/22(日) 20:39:22|
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