明けましておめでとうございます。本年もめげ猫「タマ」の日記を宜しくお願いします。
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。年が明けたので去年(2013)中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。

①検査数86,273件中1,320件の基準値超え(全体の1.53%)
②平均は、1キログラム当たり16.2ベクレル、最大61,000ベクレル(福島県産イノシシ)。
③基準超の食品が東北地方全県、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、長野、山梨 で見つかっています。本州の東側はほぼ引っかかています。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(3)を参照
※3 野生動物には野鳥を含み、イノシシ、クマ、シカ、ノウサギ、ヤマドリ、カルガモ、キジ
※4 山菜類はワラビ、ゼンマイ、コシアブラ、ウコギ、コゴミ、ネマガリダケ、ミズナ、タラノメ、山椒および加工品
※5 野生キノコはナラタケ、シモフリシメジ、サクラシメジ、コウタケ、チャナメツムタケ
※6 海の魚は海に生息する魚類で、多数あり
※7 穀類は米、ソバ、大豆
※8 淡水魚は湖沼・河川に棲む魚で、イワナ、ヤマメ、ウグイ、アユ、ギンブナ、などヒメマス、ゲンゴロウブナ、ウナギアメリカナマズ、ニジマス、ブラウントラウト
※9 野菜類はタケノコ、フキ、小松菜、トウガラシ
※10 果物 柿、ブルーベリー、ウメおよび加工品
※11 シイタケには乾し椎茸等の加工品を含む
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかったが放置している産地
桃基準超えの食品が見つかったが出荷制限していうない産地
橙マーケットから基準値超えの食品が見つかった産地
黄今年、新たに基準超えの食品が見つかった産地
青基準超えの食品が見つかった産地
1.流通品から基準超が見つかっても放置している産地(極悪非道)
今年もマーケットにセシウム汚染食品が流出して、消費地の検査で基準を超える放射性セシウムが見つかったところがあります。そのうち以下の産地で追跡調査の結果が出ず出荷制限が実施されていません。
茨城県産シイタケ―厚生労働省の発表を見ると基準超が見つかった8月23日以降にも検査はしていますが、基準超えの検査結果の発表がありません。十分な追跡をしなかったか、手を抜いたは分かりませんが?流失源が特定できないななら、安全サイドに立てば、茨城県産シイタケ全部に出荷制限をかけるべきですが、そのような事は実施していません(5)。
宮城県産シイタケ―厚生労働省の発表を見ると基準超が見つかった12月12日以降にも検査はしていますが、基準超えの検査結果の発表が宮城県からありません。十分な追跡をしなかったか、手を抜いたは分かりませんが?流失源が特定できないななら、安全サイドに立てば、宮城県産シイタケ全部に出荷制限をかけるべきですが、そのような事は実施していません(6)。
千葉県産乾し椎茸―厚生労働省の発表を見ると基準上が見つかった1月23日に流通品から見つかったあと千葉県の検査結果は一切ありません。
栃木県産ワラビ―厚生労働省の発表を見ると基準上が見つかった5月24日に流通品から見つかったあと栃木県の検査はたった1回で放置している感じです。
山形県産ワラビ(村山市産)―厚生労働省の発表を見ると基準超が見つかった5月28日以降にも検査はしていますが、基準超えの検査結果の発表が山形県からありません。十分な追跡をしなかったか、手を抜いたは分かりませんが?流失源が特定できないななら、安全サイドに立てば、山形県村山市産ワラビに出荷制限をかけるべきですが、そのような事は実施していません。それどこか「村山市産「わらび」の放射性物質の安全が確認されました」と広報しています(7)。
2.基準超えの放射性セシウムが見つかってもほっておく産地(確信犯)
福島県からは、ブルベリー、梅干しなどから基準を超える放射性セシウムが見つかっていますが、出荷制限などは実施されませんでした。
3.流通品から基準を超える放射性セシウムが見つかった産地(注意不足)
お店で売っていた群馬県産のナメコから基準値をこえる1キログラム当たり590ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。群馬県によると、出荷制限区域内のナメコを生産者が持ち出した為におこったそうです。対策として仕入時に出荷制限区域でないことを確認するよう指示したそうです(8)が、こんな事で再発防止はできるんですかね?本来なら食品衛生法違反で告発すべきですが・・・・
青森県鰺ヶ沢町の野生キノコ(サクラシメジ)から、基準値を超える
1キログラム当たり150ベクレル
の放射性セシウムが見つかりましたが、出荷制限が実施されました。
4.今年、新たにセシウム汚染食品が見つかった産地
静岡県富士市、富士宮市のハナイグチからそれぞれ基準値を超える1キログラム当たり220ベクレルと120ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。
長野県佐久穂町のチャナメツムタケから、今年初めて1キログラム当たり130ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。
岩手県陸前高田市のコゴミおよび北上市のコゴミから、今年初めてそれぞれ1キログラムあたり170ベクレルと130ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。どちらも、2012年以前の検査結果の厚生労働省からの発表にはありません。、
<余談>
(=^・^=)はセシウム汚染食材が見つかっても放置する産地は信用しません。福島原発事故の一つの教訓は「安全サイド」の行動は取らない産地が存在を明示したことだとです。このような産地はセシウム以外でも同じ行動をとる危険性があると(=^・^=)は思います。放射性セシウム汚染食材が見つかっても、これを放置する産地や無視する産地、あるいは安全と強弁する産地などは、放射性セシウム以外も心配です。産地の対応を見ていると「国産品は安全」は単なる「幻想」のような気がします。2013年は食品偽装が相次ぎました(9)。同じ体質ですかね!放射性物質は無味無臭(10)なのでたべても分かません。産地の対応を見ているとTPPに関しての「医療、食の安全・安心などにかかわる仕組み・制度が変更を余儀なくされ、私たちの生活が一変してしまう可能性があります。」等との農協さんの主張(11)は全く説得力がないと(=^・^=)は思います。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(4)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―結局は汚染シイタケを放置した茨城県ー(6)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―宮城県産汚染シイタケ流出ー(7)
村山市産「わらび」の放射性物質の安全が確認されました 村山市(8)
群馬県 - 【10月25日】野生きのこ(なめこ)の放射性物質の基準値超過について(林業振興課、衛生食品課)(9)
なぜ相次ぐ食品偽装? 背景に4つの理由 :日本経済新聞(10)
放射能汚染および放射線被爆(11)
【JA 全中】食料・農業・地域へのとりくみ
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- 2014/01/01(水) 18:50:54|
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