福島産品の福島県よる検査結果と福島県外での検査結果を集計してみました。福島県の検査は福島県外の検査に比べ平均で9.3分の1でした。
表―1 福島県の検査結果と県外の検査結果の比較
※1 2013年、14年1月17日までの厚労省の発表(1)を集計
※2 検査はゲルマニウム半導体検出器による精密検査について比較
※3 表中の全数NDは、全ての検査で放射性セシウムが見つからなかった事を示す。

独立行政法人水産総合研究センターの検査で福島県沖のクロダイから1キログラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。でも福島県の検査結果は1キログラム当たり910ベクレルです(2)。13倍以上違います。もし他も同様なら、福島県の検査で基準値の10分1の値でも、実際は基準値を超える可能性があります。そこで、福島県の1次産品について福島県の検査結果について集計したら表―1のような結果になりました。クロダイだけでなく、他の福島産品も大幅に低くでる可能性があります。なお、比較は平均値で行いました。
クロダイが出荷制限中であるから安心などとは言えません。クロダイと同じ事が出荷制限のない食品でも起こり得ると思います。それを食べるのは(=^・^=)かもしれません。
<余談>
検査機関がまともであれば、同じものを測れば同じ結果が出てくるはずです。多くの都道府県ではいくつかの検査機関が手分けして測定しています。しかし、福島県は違います。一次産品は殆どが「福島農業総合センター」で実施されています(3)。ここがこければ福島県の検査データの信頼性はなくなります。
「福島県農業総合センター」について以下の印象を持っています。
①福島県は殆どねつ造としか思えない検査ビデオを平気で公開している(4)ので、検査機関のそれだけレベルが低い
②「福島県農業総合センター」は福島県農林水産部の所属であり(3)、中立性に疑問がある。
③検査環境は劣悪なのに、傍に除染で出た放射性物質ももってくる(仮置き場ができる)ので、さらに劣悪になる(5)。
(=^・^=)は恐ろしさを感じています。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。これは風評被害でなく正当な自己防衛です。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―クロダイが1万2400ベクレル!でも、福島県の検査は910ベクレルー(3)
めげ猫「タマ」の日記 セシウム検査を940件実施した(株)エコプロ・リサーチが指名停止―検査は大丈夫?(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県が公表した食品の「モニタリング検査映像(ビデオ)」はねつ造?(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―福島の検査場に除染ゴミー
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2014/01/20(月) 20:48:30|
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| コメント:2
貴殿の記事はいつも客観的なデータと根拠資料の記載で大変信頼できます。
内容もするどい指摘をされていて、原発関連ブログの中で私にとってはナンバー1です。
今後ともよろしくお願いいたします。
(もっと多くの人に読んでもらいたいです。)
- 2014/01/20(月) 23:37:02 |
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- nn #-
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めげ猫「タマ」さま
この記事、思わず息をのみました。
素晴らしい記事を、ありがとう。
環境放射能を、ゼロにするように機器の調整をしているのでしょうかね。
綺麗で美味しい福島が、見えない放射能でそうでなくなったことを、受け入れるのは辛いのでしょうね~~~。
誠意をもってずっとやってきたのは、ヒシヒシと感じるし、原子力マフィア利権と関係なくやってきて、このザマと、泣くに泣けないでしょう。
愛する故郷を捨てるのは忍びないでしょうが、西日本に多くの耕作放棄地や限界集落が有ります。
国がお金をちゃんと出して、新たな美味しく綺麗な福島村を各地に作れないのかと、しみじみ思いました。
- 2014/01/21(火) 18:34:04 |
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