第二沼沢発電所は、東北電力の所有する揚水式発電所で、その出力は46万kWです。2011年の豪雨のあと止まっていましたが、1月21日に再開しました(1)。でも、沼沢湖のヒメマスからは1キログラム当たり100ベクレルの放射性セシウムが見つかっています(2)。沼沢湖はセシウムで汚染されています。もし、第二沼沢発電所が再開したら、発電所を経由して汚染された沼沢湖のセシウムが、下流に流れるのではないか(=^・^=)は心配です。以下に沼沢湖のヒメマスの放射性セシウムの濃度の推移を示します。

※(2)を転載
図―1 沼沢湖産ヒメマスの放射性セシウム濃度推移
第二沼沢発電所は沼沢湖を上部貯水池、宮下ダムを下部貯水池とする揚水式発電所です。夜に宮下ダムの水を汲み上げ、昼間に水を戻し発電します。以下に沼沢発電所の位置を示します。

(a)広域 (b)沼沢湖付近拡大
※ (a)は(4)、(b)は(5)に加筆
図―2 第二沼沢発電所の位置
下部貯水池の宮下ダムは、只見川の発電所ですので(6)、只見川の水も流れ込み、流れていきます。沼沢湖の水を宮下ダムに流せば、只見川にも流れ出します。セシウム汚染魚を生み出した沼沢湖の水は只見川に流れ、下流を汚染しないか(=^・^=)は不安です。
<余談>
以下に赤城大沼のわかさぎと、赤城大沼の下流に当たる利根川の下流部(茨城・千葉県境)のウナギの放射性セシウム濃度の推移を示します。

図ー3 赤城大沼のワカサギと利根川下流のウナギの放射性セシウム濃度推移
いまだ基準値の1キログラム当たり100ベクレル(8)を超える値ですが、当初から見れば大幅に下がっています。利根川に流れだしたと思います。そして下流のウナギの放射性セシウム濃度は上昇しています。以下に赤城大沼と利根川の位置関係を示します。

※(4)にて作成
図ー4 赤城大沼と利根川
同じ事が只見川や阿賀野川でおこらいといいのですが・・・。放射性セシウム汚染魚を生み出した沼沢湖の水で発電するには不安があります。東北の電力不足はどうするか?不足分は東京電力の責任で供給すべきです。沼沢湖を放射性セシウムで汚染したのは東京電力だからです。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
第二沼沢発電所の運転再開について| 東北電力(2)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)―福島の検査場に除染ゴミー(3)
めげ猫「タマ」の日記 第二沼沢発電所再開?―セシウムは下流へ!(4)
地理院地図(5)
めげ猫「タマ」の日記 放射性物質が見つからなくても汚染魚は生まれる。(6)
水力発電所ギャラリー 東北電力宮下発電所 - 水力ドットコム(7)
報道発表資料 |厚生労働省(8)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
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- 2014/01/23(木) 20:21:11|
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