福島県の2013年12月中(1月1日付)の人口動態が福島県のホームページにアップされていました(1)。そこで、福島県内でも放射性物質汚染が酷いと思われる福島県二本松市の各年の3月~11月の死者数をまとめると
2010年3月~12月 560人
2013年3月~12月 627人
で原発事故前に比べ12%も上昇しています。以下に各年の3月から11月の死亡者の推移を示します。

※1(1)を集計
※2 二本松市は震災犠牲者(関連死を含む)はいません(2)。
図―1 福島県二本松市の各年3月から11月の死亡者推移
比較の為に宮城県の死者数の推移を示しますが、二本松市のような顕著な増加はありません。

※(3)を集計
※震災犠牲者(4)を除く
図―2 宮城県の各年3月から11月の死者数推移(震災犠牲者を除く)
福島県二本松市(にほんまつし)は、福島県の北に位置する市で、人口約5万7千人、面積340キロ㎡で、安達太良山と阿武隈川で知られるそうです(5)。農業生産額は約67億円で、福島市、郡山市についで第三位ですが(6)、福島市や郡山市の人口は30万人規模ですので、極めて農業が盛んな市でもあります。
また、避難区域に隣接し、人の住む場所としては福島県内でも放射線量が高い場所の一つです。

(a)福島県内の位置 (b)周辺図
※(7)で作成
図―3 福島県二本松市の位置と放射線量
9月には今年(2013年)の福島県の最高値のなる1キログラム当たり56ベクレルの放射性セシウムが福島県二本松市産牛肉から見つかっています。それだけ放射性物質汚染が酷く残っている市だと思います。

※(8)を集計
図―4 2013年3月~12月の牛肉の放射性セシウム濃度(最高値)
一方で近隣の福島市や伊達市に比べ除染が遅れたそうです(9)。
<余談>
なんか福島県二本松市には2011年3月に突然の死神が来てそのまま居座っているって感じです。死神の正体は?2011年3月に二本松市に来ても。宮城県には来なかったものです。一つしかないと思います。二本松市には震災関連死も犠牲者もいません。
偶然かと思われる方もいると思いますので、以下に偶然に起こる確率の計算結果をしまします。計算は震災前の2年(2010,11年)の死者数の合計1,069人と近々の2年(2012,13年)の死者数の合計1,263を比較したものです。以下の表に示す通り偶然に起こる確率は1.5%で、統計的には差がる値です。計算方法は(10)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報中の「平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報」
(3)
統計データ/宮城県推計人口(月報) - 宮城県公式ウェブサイト(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県では、12%も死亡率が上がった。-この1年-(5)
二本松市 - Wikipedia(6)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県市町村民経済計算 報告書中の「第1章 市町村内総生産(Excel形式:513KB)」
(7)
[PDF]文部科学省による福島県西部の 航空機モニタリングの測定結果について(8)
報道発表資料 |厚生労働省(9)
福島の汚染土 仮置き場、設置進まず : 震災情報 : 東日本大震災 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(10)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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- 2014/01/24(金) 20:21:25|
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