「東京ガールズコレクション」が4月29日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで催されるそうです。関係者は「復興へ歩む福島の姿を全国に発信する絶好の機会」と期待しているすです(1)。なんでそのようなイベントが必要かと言えば、若い女性の流出を止めることが、福島復興の課題だからだと思います。
福島県は福島原発事故以降に人口の減少が続いています。原発事故前の2011年3月1日の人口は2,024,401人ですが、2014年1月の人口は1,945,788人で3.9%減っています(2)。減少した人中の11,151人(全体の63%)は、移動に伴う社会減です。しかし一様に減っている訳ではありません。以下に2011年3月より12年12月中までの年齢別、男女別の社会的増減を示します。

※(2)を2011年3月(4月発表)より2013年12月(14年1月発表)を集計
図―1 福島県の2011年3月より13年末までの齢別、男女別の社会的増減
図でみてわかるとおり20代の女性の社会減が非常に大きくなっています。この結果、男女の人口のバランスが崩れてしまいます。福島県全体では2014年1月1日現在の20代前半の方の人口は
男性 88,691人
女性 80,532人
で(2)、女性100人に対し男性111人になっています。極端なのが福島県郡山市で
男性 28,092人
女性 24,434人
で(2)、女性100人に対し男性115人で、20代前半の方に限れば男性が15%以上多くなっています。このまま推移すれば福島県郡山市は女性のいない異常な市になってしまいます。郡山市は東北のシカゴなどと呼ばれ(3)、もともと若い女性に人気のない街だったかもしれませんが、それでも異常な数字だと(=^・^=)は思います。
以下に20代前半の毎年3月から1年間の男女別の社会的増減を示します。

※1(2)を(=^・^=)が集計
※2 2013年3月からは同年12月までの集計
図―2 福島県の20代の毎年3月から1年間の男女別の社会的増減
20代男性の社会減は減っていますが、女性の社会減はそれ程には減っていません。このまま放置すれば福島県は「男社会」になってしまいます。これを防止するには、若い女性に魅力ある街づくりが必要です。「東京ガールズコレクション」は若い女性に人気があるそうです。女性に魅力ある郡山市を作るきっかけには良いイベントかもしれません。
<余談>
この行事の開催地を見ると過去17回のうち地方都市の開催は沖縄県1回、宮崎県2回、大阪府1回で(4)、大都市か南国の雰囲気のある場所で北海道・東北や日本海沿岸(裏日本)で実績がありません。多分、福島復興を名目に強引に誘致したと思います。福島県の復興には効果があるかも知れませんが、福島県民の復興にはあまり役に立たない気がします。福島県の復興には人々が放射性物質の事を忘れ、普通に暮らすようになることだと思います。郡山市で学校給食に使用している郡山市産の「あさか舞」は(5)安積(あさか)平野で作らています(6)が、安積平野の水源は猪苗代湖です(7)。そして、猪苗代湖からは今も放射性セシウム汚染魚が見つかっています。

※(8)を集計
図―3 猪苗代湖の魚の放射性セシウム濃度推移
これを見て不安に思う人もいるかもしれません。だったら、福島県民の復興にはならないと思います。福島県民の復興とは、放射性物質を気にしなくて済む環境を取り戻し、豊かに暮らすことです。これには移住とゆう選択があってもいいと(=^・^=)は思います。
(=^・^=)の住む街は多くの街と同じく今も放射性物質を正しく恐れフクシマを逃れた方を歓迎します。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
郡山で華競演 4月に東京ガールズコレクション 本県復興を後押し | 県内ニュース | 福島民報(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(3)
郡山市 - Wikipedia(4)
東京ガールズコレクション - Wikipedia(5)
福島県郡山市ウェブサイト - 組織別 - 学校給食に関する放射性物質の検査結果について(6)
JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)ネット通販サイト(7)
安積疏水 - Wikipedia(8)
報道発表資料 |厚生労働省
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- 2014/01/28(火) 20:45:32|
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| コメント:2
こんにちは。楽しく読ませてもらいました。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
- 2014/02/19(水) 15:48:32 |
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