めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

最後は丸投げの福島・中間貯蔵施設―無責任な安倍出戻り内閣―

1月29日の福島県の地方紙の1面トップは、「福島県が中間貯蔵施設の土地の集約を国に求る」との記事でした。結局は福島県が全面に出ざるを得なくなったと思います。
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 ※(1)を1月29日に閲覧
 図―1 1月29日付、福島民報1面上段

楢葉町は1月27日に「(除染で出た)高濃度の放射性廃棄物は受け入れられない」と、福島県知事に国に計画の再検討を申し入れるよう要望しました。(2)(3)。これを受けてだと思いますが、1月28日に福島県は国に対し中間貯蔵施設の見直しを要請しました(4)。一方、東京電力は1月15日に発表した新しい総合特別事業(再建)計画(5)で、現在は広野町と楢葉町の中間にあるJビレッジにある東京電力の福島の拠点である復興本社(6)を富岡町に発表しました。以下に中間貯蔵施設と各町の位置関係を示します。
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 ※(6)(7)より作成
 図―2 福島第一原発周辺の市町村


 福島原発事故では広島原爆10個分に相当するセシウムなど、大量の放射性物質がフクシマにばら撒かれました。このため色々な影響が出ています。福島県が発表したものだけでも、子供の肥満、体力低下、合計特殊出生率の低下(7)などがあります。このためばら撒かれた放射性物質を回収し隔離する「除染」を行っていますが、隔離した放射性物質(除染廃棄物)はどこかに保管するしなくてはなりませんが、保管場所がないので、除染で集めれた放射性物質はそのまま敷地に放置されます(10)。敷地に放置された放射性廃棄物で子供が遊んでたとの事態も起きています(11)。
 除染ででた廃棄物を保管するために、国は双葉町、大熊町、楢葉町に高濃度(1キログラム当たり10万ベクレル以上)の放射性物質を含む除染ゴミを保管する「中間貯蔵施設」を、富岡町に低濃度(1キログラム当たり10万ベクレル以下)の除染ゴミを保管する「処分場」の設置要請をしています(7)。ここに少し動きが出てきました。
 2014年1月25日  環境省の副大臣が楢葉町に受け入れをあらためて要請、1キロ当たり10万ベクレル超の廃棄物は搬入しない「保管庫」の受け入れも示唆(12)
 2014年1月27日  楢葉町が中間貯蔵施設を町内で発生する10万ベクレル以下の廃棄物を搬入する「保管庫」に変更するよう、福島県が国に対して施設配置の再検討を求めるよう申し入(2)。(高レベルの除染廃棄物の受け入れ拒否)
 2014年1月28日  福島県が中間貯蔵施設の見直しを要請(事実上楢葉町の意向を受け入れる)、併せて「地域振興策」も要求(4)
 2014年1月28日  国は富岡町に2014年度に仮置き場を新たに作る事を発表。でも、2014年には中間貯蔵施設の運用が始まる計画なので、計画通りなら仮置き場は不要になるはずですが(13) 
 2014年1月29日 、
 ・環境省の副大臣が富岡町にあらためて低濃度の除染廃棄物計の受け入れを要請、また、楢葉町が「国に再検討を申し入れるよう」に県に求めたことについて、「現時点で見直しの考えはない」と言及(9)
 ・東京電力福島復興本社の富岡町に移転が決定(9)
 ・楢葉町議会が、中間貯蔵施設、住民投票条例案を否決(14)

<余談>
 福島民報の1月29日付の社説に今回の福島県知事の行動を取り上げ
「東京電力福島第一原発事故で出た除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設で、県は国に計画の見直しを求める。28日に開いた関係部局長会議で決めた。佐藤雄平知事は「関係町の話を自分で聞いていく」と先頭に立つ姿勢を示した。あとは実行だ。強力な指導・調整力に期待したい。」(15)、
と書いていました。これで事実上は中間貯蔵の調整責任は福島県知事に移ったと思います。「国の責任」などと言っても国は何もしなかったとこもいます。そして事故後3年も放置され、福島県はもう待てなくったと思います。福島県知事は4町(双葉、大熊、富岡、楢葉)を説得するより、楢葉を脱落させて残り3町を説得した方が「早い」と判断したと思います。安倍出戻り内閣はこの時を待っていたような気がします。福島県知事は地域振興策を要請しています(4)。でも国はあまり示していません。福島県はJR只見線の復旧を要望しています。でも国は「国土交通省の担当者は、現行制度の中で国が復旧を支援することはできないと強調した。」そうです(16)。でもこれは嘘です。(=^・^=)が知る限り国が補助金をだしJRが運航している鉄道があります。JR東西線では国の機関である日本開発銀行が出資しています(17)。(=^・^=)が安倍出戻り総理なら、
 ①東北縦貫線(18)の開業と同時の常磐線の東京乗り入れ
 ②現状はいわき発の特急「ひたち」(19)の始発駅を広野町(広野)や楢葉町(竜田駅)に変更する(20)。
 ③常磐線の全面復旧(地下化すれば放射線の問題はないと思います)
などの飴をとりあえずばら撒きます。
 先に引用した社説は
「広域自治体である県が積極的に関わるべきだ。まずは知事の姿勢を評価したい。国、3町間の調整に限らない。安全性の確保や環境への影響の調査や周辺地域への説明など、果たすべき役目は山ほどあり、時間は限られる。見直しが遅れれば、除染が足踏みしかねない。」
で結んでいます。安倍無責任出戻り内閣には何もできないと「暗」に書いているような気がします。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島民報
(2)楢葉町、高濃度受け入れ拒否 10万ベクレル以下は容認 中間貯蔵施設 | 県内ニュース | 福島民報
(3)福島中央テレビ [FCTニュース]
(4)中間貯蔵の施設、土地集約を 県、国に計画見直し要請へ | 県内ニュース | 福島民報
(5)特別事業計画の変更の認定について|東京電力
(6)福島復興本社|東京電力
(7)除去土壌等の中間貯蔵施設の案等について|除染で取り除いた土壌等の管理|除染情報サイト:環境省
(8)原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会
(9)福島中央テレビ [FCTニュース]
(10)めげ猫「タマ」の日記 先が見えない福島の中間貯蔵施設
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島は6割賛成 沖縄は6割反対―安倍出戻り内閣の迷惑施設
(12)保管庫受け入れの可能性 環境副大臣が楢葉で言及 | 県内ニュース | 福島民報
(13)富岡に新仮置き場 環境省26年度内の造成見込む | 県内ニュース | 福島民報
(14)中間貯蔵施設、住民投票条例案を否決 楢葉町議会  :日本経済新聞
(15)【中間貯蔵施設】知事の指導力に期待(1月29日) | 県内ニュース | 福島民報
(16)JR「利用者確保を」 検討会議初会合、只見線復旧へ認識 | 県内ニュース | 福島民報
(17)関西高速鉄道 - Wikipedia
(18)東北縦貫線計画 - Wikipedia
(19)ひたち (列車) - Wikipedia
(20)特急「スーパーひたち」の広野駅までの運行延伸についての要望書 (866kbyte)
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  1. 2014/01/29(水) 20:24:05|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

日本の放射能汚染状況は深刻で、
私は、東電だけではこの状況を収束することが困難であると思います。


ベルギーに拠点をおくケッシュ財団は、日本時間2014年1月30日午後2時より放射能除染技術についてワークショップを行います。
これは日本語訳がつきます。
詳細はこちら

http://sunshine.dreamlog.jp/archives/2793175.html



ケッシュ氏は、福島の放射能問題が今の世界の中での最優先事項だと提言しています。



ケッシュ氏より福島の農地汚染 セシウムを福島のプラント内に送り返す

「ケッシュ財団では、日本で土壌が汚染された地域の農家に連絡を取るために、日本の読者やブロガーの方々からの助けを必要としている。
私たちは、日本の農地から大部分の放射性物質を除染する完全な解決策がある。来年の春には、通常の耕作が始められる。
日本政府への私たちのアプローチはブロックされ、返答がされないままだ。

日本の農家の方々に何をする必要があるか教えるため、スカイプによるライブのプレゼンテーションを日本の読者の方々に計画してもらう必要がある。とても小額の費用で大部分の放射性物質を土壌から取り出す事が出来る。または、安全な方法で土壌を深く掘り、同じ表土で作業を始め、耕作用にはより良い土(stronger soil)で作業することができる。

政府が築いている障壁を回避し、日本で被害を受けた地域に連絡が取れるように、どうか力を貸して欲しい。
すべてのプロセスを農家の方々に説明するために、現地で通訳が必要だ。
農業を営む地域社会には、必要なものすべてが揃っている。地中から物質を15日以内に取り除くのに費用も要さない。
このプロセスは、汚染水を浄化するのにも利用できる。
農家の方々は、集められたセシウムや他の残りを、福島のプラントで安全に管理されるように送り返す事が出来る。」


ライブのプレゼンテーションというのが、本日行われるワークショップです。





私は、ぜひ、日本の皆さんにこういったテクノロジーがもう既に存在すること、
そしてケッシュ財団は、無償でこのテクノロジーを日本へ提供し、サポートすると申し出ていることを
知ってもらいたいです。


ケッシュ財団に限らず、日本国内外で様々な新技術が実際にリリースされております。こういったたくさんの可能性、世界からの援助の手を感謝と共に受け入れ、実際に試験し、皆で話し合い、世界最先端の技術やサポートのよき部分を導入して日本の問題を世界と解決していこう、そういった志を国内で高めることが今回のワークショップの大きな目的です。


私はぜひこのワークショップをみてほしいです。今日見ることが無理なら、録画になる予定なので、

後日録画で見ていただくことも可能です。



私は一日でも早く日本の放射能除染が進むことを願っています。



新田
日本からの緊急メッセージ http://blog.livedoor.jp/shiba2020/archives/2554857
  1. 2014/01/30(木) 12:10:37 |
  2. URL |
  3. 新田 #-
  4. [ 編集 ]

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