明日から3連休です。天気予報をみると、連休明けの20日以降は全国的に涼しくなるみたいでした。節電の夏も今日で終わりの様な気がして、一寸一息です。ところで来年の夏は大丈夫でしょうか?東京電力や東北電力はホームページで詳細なデータを公開しているので、「猫」なりに考えてみました。
1.東京電力
東京電力の電力消費のピークは、8月18日でした。この時、柏崎刈羽原子力発電所は381.2万Kwの電気を発電していました。柏崎刈羽原子力発電所も来年4月には定期検査に入ります。再開できなければ、来年の夏は381.5万Kwの電気が減ります。今年の最大消費電力は4922万Kwでした。約8%に相当します。来年夏はさらに8%の電気が減ります。来年は、さらに電力消費を8%減らさなくてはならないかもしれません。今年のピーク電力は去年の18%減でした。来年は今年に対してさらに8%の削減が必要なので、全体として25%の電力消費を減らす必要があります。
2.東北電力
東北電力の原子力発電所は、地震ですべて止まりました。でも、来年は電力事情は厳しくなると思います。北海道電力や東北電力のホームページの記事を読むと、北海道電力から60万kWの電力を分けてもらっています。もし、北海道電力の原子力発電所が停止し融通が止まれば、60万kWの電力が失われます。
次に、下の表を見てください。
表-県別の電力消費削減率

東北電力全体では、20%の削減になっていますが、県別にみると大きなばらつきがあります。地震の被害のほとんどなっかた新潟県や秋田県では、13%減にとどまっていますが、震災被害の大きい宮城県は、26.6%減ですし、福島県は22.7%です。思うに、震災の復興過程にある県は、電力需要が回復しきってないと思います。でも来年は違います。震災で大きな被害を受けた各県も復興すると思いますし、復興してもらわないといけないと思います。そしたら、秋田、新潟以外の県も13%減程度になると思います。すると、今年並みに節電しても、92万kWは増える計算になります。北海道電力の融通分も合わせると152万kWのさらなる削減が必要です。去年のピークは1557kWですので、この10%です。今年の削減分14%と足すと24%になります。
3.来年はどうする
このままいくと、24~25%の電力消費の削減が必要です。考えてみれば当たり前です。原子力発電に30%程度を頼っています。原子力発電がすべて止まれば、それに近い削減するか原子力発電を復活するしかないと思います。来年、夏の電力危機を回避するには、方法は2つしかないと思います。
方法1
今年に10%上乗せして、25%の電力使用削減に挑む
方法2
危険を承知しながらも、緊急処置として原子力発電所を再開する。
そして、最悪の事態は
どちらの対策もとらず、ずるずる来年を迎えたら節電の準備もできないままいきなり電力不足が発生し、大停電が発生させる。
「猫」がどっちかって!日本全体をどちらかに決着させるのは無理だと思います。だったら、地方の判断に任せればいいと思います。
①政府は全国に25%の削減命令を出す。
②各電力会社が電力を確保できる場合は確保量に応じこれを緩和しする。
地方の判断になるかといえば、宮城県で考えてみました。宮城県にある女川原子力発電所の発電能力は合計で、217.4kWです。これは、東北電力の減少分の152万kWを上まります。これを判断するのは宮城県の方々です。でも、原子力発電所の危険に見合うメリットが無いと思えば節電に動くと思います。正しい判断になると思います。
昨日(9/15)韓国で大停電が起こりました。こんな事が自分の周り起こらない事を「猫」は祈るばかりです。
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- 2011/09/16(金) 22:45:42|
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