もし、200万人分の致死量に相当する「毒」が放置された場所があるとしたら、そこを安全と考えるでしょうか。そんな場所があるかって?福島です。福島県に残っている放射性セシウムの総量は200万人を殺せる量です。福島にある放射性セシウムの総量は約1300兆ベクレルですが、人は5~7億ベクレルの放射性セシウムを摂取すると、被ばくにより死んでしまいます。
見積もりは以下の通りです。
①人が死ぬ被ばく線量
厚生労働省は7、000から10、000ミリシーベルトの被ばくをすると人が死ぬとしています(1)。間を取って8,500ミリシーベルトを「致死量」(摂取・被曝すると死に至る量(2))とします。

※(1)を引用
図―1 7,000から10,000ミリシーベルト人が死ぬとする厚生労働省の資料
②ベクレルからシーベルトへの換算
セシウム134を1ベクレル摂取すると100万分の19ミリシーベルトの被ばくをするそうです(3)。8,500ミリシーベルトの被ばくには
4.5億ベクレル(8,500÷19×百万)
のセシウム134で人ひとりが死にます。一方、セシウム137を1ベクレル摂取すると100万分13ミリシーベルトの被ばくをします。
6.5億ベクレル(8,500÷13×百万)
のセシウム137で一人が死にます。
③福島に残っている放射線の総量
福島原発事故で東京電力は地上に900兆ベクレルのセシウム134と1000兆ベクレルのセシウム137をばら撒きました(4)。ただし放射性物質は時間とともに少しづつ減って行きます。この時間は半分になるまでの時間を半減期といいます(5)。セシウム134の半減期は2.065年でセシウム137の半減期は30.17年です(6)。

※ 半減期より(=^・^=)が計算
図ー2 すこしづつ減る福島のセシウム
福島原発事故からおよそ3年たったので、
セシウム134は 329兆ベクレル(900兆×0.5
(3/2.065))
セシウム137は 933兆ベクレル(1,000兆×0.5
(3/30.17))
残っています。
④死者数
以上から死者数を計算すると
セシウム134で、 73万人(329兆÷4.5億)
セシウム137で、143万人(933兆÷6.5億)
で、合計で216万人が死ぬことになります。福島の地には200万人を殺せるだけの放射性セシウムが放置されています。
<余談>
福島県はふくしま食は安全・安心であると主張しています(7)。200万人もの人が殺せるセシウムを放置してどこが安全で安心なのか(=^・^=)には分かりません。たしかに除染を進めてはいます。でも中間貯蔵施設の容量から計算すると、回収を計画しているセシウムは全体の2割以下で8割以上のセシウムは放置する計画です(8)。安全神話とは
「絶対安全だという信頼感。言外に根拠のない思い込み、錯覚にすぎないという含みがある。」
だそうです。フクシマが安全とゆうのは「安全神話」だと(=^・^=)は思います(9)。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
除染等業務特別教育テキスト|厚生労働省(2)
致死量 - Wikipedia(3)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(4)
【120524】東北地方太平洋沖地震の影響による福島第一原子力発電所の事故に伴う大気および海洋への放射性物質の放出量の推定について|TEPCOニュース|東京電力(5)
半減期 - Wikipedia(6)
セシウム - Wikipedia(7)
福島県ホームページ - 組織別 - 「ふくしま食の安全・安心に関する基本方針」及び「ふくしま食の安全・安心対策プログラム」(8)
めげ猫「タマ」の日記 8割以上の放射性物質の放置を決めた福島除染計画(9)
めげ猫「タマ」の日記 原発事故から1000日―拡大する福島安全神話
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- 2014/02/19(水) 20:59:53|
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