福島県桑折町は人口12、170人の小さな町ですが(1)、桃の産地として有名で例年皇室への献上されるそうです(2)。

※(3)から作成
図―1 福島県桑折町の位置
でもセシウムが心配なので、基準値超えが出荷された可能性についけ計算したら9個の桃が基準値超えのまま出荷された可能性があるとの結果になりました。
放射性物質濃度は概ね指数分布に従うと(=^・^=)は想定しています(4)。以下に2011年に検査された福島市産の桃の累積分布と指数分布を仮定したときの値を示します。

※(4)を転載
図―2 福島市産桃の放射性物質濃度の累積分布と指数分布を仮定した近似
実際の累積分布と指数分布を仮定したときの近似はほぼ一致しています。福島県桑折町の桃は2013年は10件が検査されうち3件から放射性セシウムが見つかっています(5)。検出限界値に平均は1キログラム当たり8ベクレルなので、7割(3個)は8ベクレル以下、3割(3個)は8ベクレル以上とします。この分布になるように平均値を設定すると7ベクレルです。これで100ベクレル以上のものが出現する確率は
160万個に1個
の割合です。桑折町の桃の生産量は4,250トンで、全国第9位、福島県では福島市、伊達市に次いで3位です(5)。もも1個の重さを300gとすると(6)、生産数は
1,400万個(4250÷300×100万(1トンは100万g))
です。基準超えは160万個に1個ですから
9個(1,400万÷160万)
の桃が基準を超えている計算になります。
<余談>
以下に指数分布の分布図を示します。図に示す通りきわめてテールの長い分布です。

※(7)より引用
図-3 指数分布
抜き取り検査で、基準超えの確率の高いものを選び出すことはできると思いますが、基準超えを完全にブロックするのは不可能です。確率が小さいなら問題ないとする考えもあると思いますし、9個の桃に基準超えの可能性がり、それに当たっては困るとの考えもあると思います。すべからくは個人の判断だと(=^・^=)は思います。福島県桑折町産の桃を食べた方のうち9人は、基準超えの桃を食べた可能性があります。(=^・^=)は肉食なので食べてませんが、陛下は食べました(2)。すくなくとも検査したら基準値以下だから他も同じく基準値以下で安心・安全と主張する(8)のは「詐欺」だと思います。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
桑折町 - Wikipedia(2)
【桑折町観光協会】 献上桃(3)
原子力規制委員会による航空機モニタリング結果(平成25年5月13日公表以降) | 原子力規制委員会(4)
めげ猫「タマ」の日記 8割以上の放射性物質の放置を決めた福島除染計画(5)
報道発表資料 |厚生労働省(5)
桃の産地と生産量(収穫量)について~福島の桃・あんぽ柿(干し柿)の産直販売=大武農園(6)
もも(桃)のカロリー - 簡単!栄養andカロリー計算(7)
指数分布 - Wikipedia(8)
県産食品の安全・安心を確保する取組み | ふくしま新発売。
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- 2014/02/20(木) 21:12:34|
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