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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

東京電力は福島原子力発電所3号機だけに核分裂の防止処置をとった。

 原子炉から出る熱は、崩壊熱と核分裂による熱があります。核分裂による熱は、原子炉の熱出力そのものですので、福島原子力発電所では238万kWになります。一方、崩壊熱は東京電力の計算によれば、9月には0.1万kW
程度で(1)、で核分裂による熱は崩壊熱の2万倍以上です。また、核分裂は新たな放射性物質を生み出します。ですから、核分裂は決して起こしてはならないと思います。
 福島第一原子力発電所ではメルトダウンが起こり、核燃料が一つの塊になっています。そうなると条件によっては、再び核分裂反応が起こる可能性があると思います。水を入れると再び各分裂が起こる可能性があるそうです(2)。ホウ素は原子炉に入れる水に溶かし、このような核分裂を抑えるのに使います(3)。
ところで、今日、東京電力のホームページ内で、公表されている文書で、3号機について「9月16日午前<中略>ホウ酸を含んだ原子炉への注水を実施。」と書いてありました。東京電力は、ホウ酸を入れることで、3号機が再び核分裂を起こすことを防いでいます。3号機はそれだけ不安低です。
 図にこれまでの3号機の温度はとっても不安定です。
福島原子力発電所3号機温度推移
 東京電力は3号機の再臨界を恐れていたと思います。なぜなら1号機、2号機にはホウ酸を入れたような記述がみわたりませんでした。もし、念のためなら1号機も2号機も同じことをすると思いますし、同じように公表すると思います。でもそのような記述はみわたりませんでした。東京電力は、3号機で再び核分裂が起こる(これを再臨界といいます)可能性を予想してたような気がします。
 それでも注水量を増やし、冒険をしたように「猫」には思えます。東京電力は毎月17日(祝日や土日では、次の営業日)に1月毎の進捗を発表しています。今月は、20日です(17,18は土日、19日は敬老の日)。その時、3号機を100℃以下の冷温停止状態にしたゆう世論を納得させる成果が必要だと思います。言い方をかえれば、ラッパを吹くために、再度の核分裂の再開とゆう危険を冒した事になります。

 

(1)炉内燃料の崩壊熱(地震後約半年間の変化
(2)炉心溶融 - Wikipedia
(3)ホウ素 - Wikipedia
(4)過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 187KB)
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  1. 2011/09/18(日) 20:55:38|
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