めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(2月3週)―雪が融れば、排水路に放射性物質-

 福島第一原発の2月2週(2日17日から2月26日)の状況をまとめてみました。先週に続き高濃度の汚染水が見つかっています(1)。
 ①排水路から放射性物質
 ②海岸傍の井戸から1リットル当たり270万ベクレルの高濃度の放射性セシウム(2)
 ③外洋2カ所などがらストロンチウム90由来(3)の全ベータやセシウム
 ④地下水バイパス用の井戸からトリチウム(放射性の水(4))が1リットル当たり1,100ベクレル(タイ記録)
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 ※2 値は1リットル当たりのベクレル数
 図―1 2月2週発表分の最高値

1.外洋から放射性物質
 東京電力の発表によると、港湾外側の海水から、ストロンチウム90に由来する全ベータなどの放射性物質が見つかりました。海水1リットル当たりで
 北側の5、6号機放水口北側(2月24日採取)
    全ベータ    13ベクレル
 南側の南放水口付近(2月24日採取)
    全ベータ    13ベクレル
です(7)。
   以下に南放水口付近の海水の放射性物質濃度の推移を示します。
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 ※1(7)(9)より作成
 ※2 NDは検査出限界未満を示す。
 図―2 南放水口付近の海水の放射性物質濃度推移

 
2.海岸の井戸から270万ベクレルの全ベータ
 海岸の近くに掘られたNo1-16井戸から1リットル当たり270万ベクレル全ベータに汚染された汚染水が見つかっています。1月20日に310万ベクレルを記録しました。そ8)(9)(10)
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※(8)(9)(10)より作成
 図―3 No1-16井戸の全ベータ推移

いったんは少し下がったのですが再び再上昇です。

3.雪が融れば、排水路に放射性物質が流れ出す
 福島第一原発のある浜通り(沿岸部)は、冬でもあまり雪が降らない場所だそうです(12)。その沿岸部に今週は雪がふりました(13)。
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 図―4 雪に覆われた福島県浜通り(沿岸部)

 福島第一原発内には排水路が走っています(図―1参照)。その排水路から放射性物質が見つかりました(14)。特にC-2地点は海の傍です。雪が融けて放射性物質が一気に流れ出した感じです。以下に福島原発近傍のアメダス観測点浪江での降水量と排水溝の水の放射性物質濃度の推移を示します。
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  ※(14)(15)にて作成
 図―5 排水溝の放射性物質濃度推移

4.地下水バイパス用の井戸から1リットル当たり1,100ベクレルのトリチウム
 トリチウムは放射性水素で実態としては放射性の「水」として存在します。これについて東京電力は1リットル当たり6万ベクレルまで問題ないとしています(4)。
 一方、トリチウムは放射性セシウムやストロンチウム90と異なり、DNAに取り込まれる危険があり、シーベルトで測った同じ被ばく線量でも影響が大きいとの意見もあります(16)(17)。(=^・^=)はどっちが分かりませんが、とりあえずトリチウムの濃度が上昇している井戸水があるので報告します。
 福島第一原発では2月20日にも汚染水タンクから100トン程の汚染水漏れが発覚しました(18)。汚水漏れを起こしたタンクの海側(下流)には地下水バイパス用の井戸があります。地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ海に流し、汚染水の発生を抑えようとするものです(19)。
 地下水バイパス用の井戸の一つNo12から1リットル当たり1,100ベクレルのトリチウムが見つかりました(20)。タイ録です。
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 ※(20)にて作成
 図―6 地下水バイパスNo12井戸のトリチウム濃度推移

 東京電力が提案しているトリチウムの運用基準は1リットル当たり1,500ベクレルです(21)。大丈夫ですかね。
 それ以前に、福島の方の8割は「地下水バイパス」に反対しているそうです(22)。

5.地下水バイパスの山側の井戸のトリチウム濃度が再上昇
 福島第一原発では2013年8月に300トン、2014年2月に100トンの汚染水がタンクから漏れています(18)(23)。東京電力は汚染水漏れを起こしたタンクの海(東)側に井戸を掘って地下水の汚染を監視しています(24)。そのうちE-1とE-3井戸のトリチウム濃度が急上昇しました。
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 (a)E-1井戸                          (b)E-3井戸
 ※(24)を集計
 図―7 汚染推移漏れタンク海(東側)の井戸のトリチウム濃度

以下に汚染水漏を起こしたタンク、E-1,E-3井戸と地下水バイパス用井戸の位置関係を閉めいます。
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 ※(18)(23)(24)およびGoogle Mapで作成
 図―8 汚染す漏れタンクと井戸の位置関係

 山側のE-1井戸がピークを示したあと、海側のE-3井戸のトリチウム濃度が上がり出したようにも見えます。漏れた汚染水はどんどん海に向かって流れている?



<余談>
 東京電力は昨年(2012年)7月22日に福島第一原発から今も海へ汚染水漏れが継続していることを発表しました(25)。それから半年近く経って、東電様が実施した対策に効果があったか(=^・^=)なりに気になるところです。汚染水対策の最終目的は、魚などの海に棲む生物の汚染を減らすことだと思います。福島第一原発付近では海流は北から南に流れています(26)。福島県のいわき沖では3月から沿岸部でも試験操業を始めるそうです(27)。
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 ※(27)より転載
 図―9 福島県いわき市沿岸の操業海域

そこで福島県いわき市沖の最近の放射性セシウム濃度の推移を纏めてみました。
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 ※(28)より転載
 図―10 いわき市産クロダイの放射性セシウム濃度の推移

(=^・^=)のみた感じでは上がっています。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(2月2週)―新設井戸から高濃度の13万ベクレルのセシウム-
(2)2014年2月25日福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 287KB)
(3)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(4)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは放射性水素
(5)報道配布資料|東京電力
(6)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果
(7)(6)の「1.海水(港湾外近傍)」の2月26日付発表(2月26日に閲覧)
(8)(5)の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(9)2014年2月21日タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(PDF 1.12MB)
(10)(6)の「3.地下水(1~4号機護岸)」の2月26日付発表(2月26日に閲覧)
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発、遮水壁は効果なし?
(12)福島地方気象台|福島県の気候
(13)スイッチ20140214 - YouTube
(14)(5)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」
(15)気象庁 | 過去の気象データ検索
(16)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多い福井県おおい町の子供達
(17)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムの放出量が多いほど男の子が少なくなる福井県
(18)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(2月3週)―汚染水対策で汚染水100トン流出-
(19)地下水バイパスの取り組みについて~汚染水を増やさないために~|東京電力
(20)(5)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(揚水井) 」
(21)2014年2月3日地下水バイパスの排水基準について(PDF 29.5KB)
(22)めげ猫「タマ」の日記 地下水バイパス計画―福島県民の8割が反対(福島民報社世論調査)
(23)第3回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ|会議|中の「資料1H4タンクエリアにおける漏えいについて」
(24)(5)中の「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」
(25)2013年7月22日海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.43MB)
(26)気象庁 | 東北周辺海域のデータ 旬平均海流
(27)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月2週)―検査データをねつ造する福島県ー
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  1. 2014/02/26(水) 21:58:19|
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