食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数6,265件中56件の基準値超え(全体の1%)
②平均は、1キログラム当たり17.1ベクレル、最大1,400ベクレル(福島県産イノシシ)。
③基準超の食品が宮城、福島、群馬、千葉
で見つかっています。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2014年*月*週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.福島沖のユメカサゴは基準超え、でも福島県は公表せず
福島県いわき市沖で28日捕れた取れたユメカサゴから基準値を超える1キログラム当たり
110ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。

※(6)よりキャプチャー
図―2 ユメカサゴから110ベクレルを報じる福島ローカル局(FTV)
検査したのは福島県水産試験場ですが(2)、福島県のホームページ(7)には掲載していません。
もっと不思議な事に福島県はこれまで158件の検査をしていますが、うち151件からは放射性セシウムがみつからず、最高値は1キログラム当たり25ベクレルです。以下に過去1年の福島県産ユメカサゴの推移を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―3 福島県沖ユメカサゴの放射性セシウム濃度の推移
過去1年(2013年3月から14年2月)までに今回の例を除くと161件の検査をしていますが、そのうち148件からは放射性セシウムが見つかっていません。最大は1キログラム当たり13ベクレルです。今回の結果は明らかに違う値です。(=^・^=)なりに調べたら、110ベクレルを出したユメカサゴの検査は「福島県水産試験場」が実施しましたが(2)、これ以外の検査は全て「福島県農業総合センター」で実施されています(1)。福島県水産試験場の検査の前に福島県漁連が簡易検査を実施していますが、その値は1キログラム当たり112ベクレルです。共に誤差を12ベクレルとしています(2)ので、完全に一致しています。以下にセシウム汚染ユメカサゴが見つかったいわき市と福島第一原発の位置関係を示します。

※(8)より転載
図―4 福島県いわき市と試験操業海域
その昔、福島の食材について「基準値を大幅に下回っている。これが、「事実」です。」(9)と言った方がいますが、福島産品は基準値を大幅に下回っても安全とは言えない事を今回の件は証明したと思います。
2.上昇を続けるいわき市産クロソイの放射性セシウム濃度
昨年の7月に福島第一原発からの汚水漏れが発覚しました(8)。(=^・^=)はお魚が心配です。そこでいわき市産のクロソイの放射性セシウム濃度を調べてみました。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
図―5 いわき市産の放射性セシウム濃度の推移
確り上昇していましす。
<余談>
・基準値を大幅に下回っても安全と言えない福島産品
・基準値超えが出ても公表しない福島県
・上昇することもある福島産品
食品中の放射性物質検査を見ていると(=^・^=)は危険を感じ、不安になります。(=^・^=)は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ3原則を決めています。でも、これは(=^・^=)だけではないみたいです。

※(10)を引用
図ー6 福島産が殆ど無いいわき市のスーパーのチラシ
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月)―千葉の大豆からセシウム、での千葉県の検査では見つからずー(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(6)
福島のニュース 福島テレビ(2月28日放送) - YouTube(7)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(8)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月2週)―検査データをねつ造する福島県ー(9)
めげ猫「タマ」の日記 福島県の魚は基準値を大幅に下回っている。これが、「事実」でない。(10)
本日のチラシ | マルト
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- 2014/03/01(土) 20:30:54|
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